個人的には「あり」だと考えています。直近の増配により、高配当銘柄として顔を出すようになってきた同社ですが、私がどのように分析したのかをまとめてみました。すでに保有してる方、今後に向けて気になる方はぜひご覧ください。
日米高配当株投資を中心に投資歴は5年目を迎え、年間配当金は30万円オーバー。保有銘柄の評価益はプラス40%超。
数字(業績)だけの分析だけではなく、コンサル時代の経験も活かした事業分析や考えうるリスクなど、独自の視点で解説してます!
主要子会社に防犯カメラシステム等を展開する「ドッドウエル ビー・エム・エス社」などを有する持株会社。2007年設立。
M&Aや新会社の設立を通じて、現時点で約30社ほどの事業子会社を有する。
売上では情報機器が最も大きいが、稼ぎ頭はセキュリティ機器です。マンション等に監視カメラやレコーダー等の販売から、アフターフォローまで行っています。製造とは書いてないので、おそらく自社工場を持たないファブレス体制で展開してると考えられます。
情報機器(カッティングマシン等)は売上の9割以上が海外。欧米向けが主力ですが、業績のアップダウンはそこそこあります。
セキュリティ機器の利益率と安定感に驚きですが、その他の事業も全体的に利益率が高いです。事業ごとに得意先も異なり、特殊な技術力を有しているわけでもないことから、事業の選択が非常に上手いのだと思います。
社員の口コミ見ていても、佐々木社長(代表取締役会長兼CEO)の手腕を讃える投稿が散見されることから、ワンマンかは分かりませんが、経営の上手さ(選択と集中)が強みの会社だと推測しています。
新たに脱炭素システム事業なども取り組んでいるようですし、注目ですね。
売上こそ横ばいですが、営業利益率が20%前後の高水準を維持。売上減少のタイミングでは、事業を手放したりしてます。採算の合わない事業は手放しつつ、高収益事業に選択と集中しながら高収益体制を維持してますね。
コロナ禍で欧米向けカッティングマシンが沈んだものの、概ね右肩上がりに成長中と見て良さそうです。ROEは一時期(2015あたり)より下がってますが、その理由は財務を見ると分かります。
自己資本比率が年々上昇。内部留保が多くなることで、資本効率を示すROEは一時期より低くなっているわけですね。あまり攻めてないとも見てとれますが、潰れる心配はなしといったところでしょうか。
調査時点(2023/10/04)で配当利回りは4%に迫る勢いです。2023/8に配当方針の変更を行い、配当性向50%を基準(24/6期中間配当から)としており、今後も増配が続く期待が高いです。
利益の7割弱がセキュリティ機器なので、ここに競合が入ってきて収益性が落ちるようなことがあると、業績に与えるインパクトは大きそうです。ここ数年はまったく揺らいでいませんが、利益率の推移は見ておいた方が良いです。利益率が下がってくるようであれば、競合が激化していることなどが考えられます。
先述の通り、社長の経営手腕が高い会社だと考えています。もし、体制の変更があった場合は注意が必要かもしれませんね。(あくまで仮説ですが…)
これから大きく業績が伸びる会社ではないと思ってます。そのため、株価も大きく変わらないと考えると、高値掴みはしたくないですね。個人的には1,750円を割るくらいであればチャレンジしたいなと思ってます。