売上200億円規模の中小型株ですが、同業他社比でも圧倒的な収益性を誇る優良銘柄です。近年は株価上昇により配当利回りはやや低下も、気になる優良銘柄への投資妙味を考察していきます。
道路関連(維持管理等)業をメインに営む企業であり、親会社は映画御三家のトップに君臨する東宝株式会社です。一見関係ないように見えますが、1946年創業のスバル興業は当初「スバル座」の名で興業を行っており、2019年までは映画館として経営を行っていました。
一方で、自動車メーカーのSUBARUとは関係がありません。1964年から道路の維持管理業務に進出しており、下図の通り現時点では事業の9割以上が道路関連事業で占めています。
道路維持管理業務は年間契約を主とする一方で、道路土木工事、道路清掃業務は公共案件(入札)ながら、他社比で圧倒的な営業利益率を誇ります。
道路関連事業の主な取引先は国土交通省及び高速道路各社になります。道路や橋の老朽化対策などへの公共投資は今後も続くことが予想されており、引き続き国土交通省等が主な取引先となります。
政府の防災・減災、国土強靭化対策の推進もあり、公共投資が底堅く推移。2023年度の補正予算案でもこれらの対策も引き続き計上されており、需要が継続する見込みです。
株主資本コストをを意識しつつ、資本効率の高い経営を目指していくとしていますが、企業価値向上に向けた具体的な目標数値は設けていません。
ROEは他社比でも高い値ですが、やや資本を持て余している感じはあります。さらなる成長に向けた成長投資などに期待したいですね。
無借金経営であり、財務は全く問題ない水準です。前述の通り、逆に資本過多とも捉えることができるため、今後はいかにお金を使っていくかにも注目していきたいと考えています。
安定した配当を継続して実施することを基本とし、1株あたりの基本年間配当を260円としています。260円を基準に、年間の業績を踏まえて配当を決定していきます。
2023/12/07配当予想の修正を発表。前期比20円の増配を発表しています。本銘柄は毎年この時期に修正を発表してますので、あまり期初の予想はあてにならないのでご注意ください。
株式保有数及び保有期間に応じた「TOHOシネマズギフトカード(プリペイドカード式)」が贈呈。
特に大きなニュースはありませんが、同業他社含め全体的に上昇傾向。今期は減配予想となっていますが、毎年のように上方修正があるため、今回の予想も保守的に捉えられているのではないでしょうか。
2025年開催予定の大阪万博は道路関連事業の大きな需要が予測され、株価を押し上げる要因となっています。
人口が減っていく中、安定して技術者を確保できるか否かが重要になります。外国人技術者、女性技術者の採用も積極的に進めていくとしています。