2023年12月上場から株価5倍以上と大きく上昇。プレスリリースや、宇宙関連に注目が集まるニュースのたびに株価が大きく反応しています。今回はその具体的な内容や、どのような会社なのかについて考察していきます。
2005年創業の宇宙開発企業。小型SAR衛星の開発・製造を行い、宇宙から撮影した画像データの販売を行っています。
九州大学発祥のベンチャー企業で2023年12月に東証グロース市場に上場しています。
地球観測衛星データ事業一本で事業を展開しています。主なビジネスモデルは上図の通りで、衛星の開発から打上げを行い、画像を販売することで収益を得ています。
24/5期は大幅増収の見込みですが、営業利益率は大幅赤字の状況です。
いずれの指標も安全の水準であり、財務は問題ありません。
配当実績はありません。
配当政策にはまだ言及がありません。
上場後のパフォーマンスが上図(※2024/03/30時点)の通り。株価はすでに5倍以上に上昇していることが分かります。主な材料は以下の通りです。
2024年1月15日に24/6期の中間決算を発表。経常利益は赤字ながら、予想に対して上振れしたことが好感されています。官公庁受託案件の売上が計画を上回って推移しているとしています。
また、合わせて副社長COOが黒字化のタイミングについて「稼働機数が8機くらいで利益が出る。24年度に8機に達すれば黒字化する」と述べたことにより、黒字化はそう遠くないとの観測から買いを集めました。
24/6期も予想は赤字なので、仮に黒字化した際には株価も大きく上昇しそうですね。
2月上旬には小型SAR衛星「ツクヨミ-I」で取得した高精細モードによる初画像を公開したと発表。販売するための画像を問題なく取得できたことにより、今後の安定稼働への期待から株価が上昇しています。
逆にバットニュースが出た場合には逆も然りなので、リスクが高いことも認識しておきましょう
3/1には防衛省から新たに宇宙領域の活用に必要な共通キー技術の先行実証に向けた衛星の試作を受注したと発表。受注額は約56億円で納期は2028年を予定しており、今期への影響度は当初想定の範囲内としています。
他にもUAEの政府ファンドが宇宙分野に大規模投資をする方針などのニュースにも反応するなど、たびたび株価が大きく反応しています!