長年にわたって業績・株価ともに低迷してきた新都ホールディングスですが、2024年は年初から株価が2倍以上に伸長。北山商事を子会社化すると発表したことで大きく注目を集めたことがその理由です。
今回はその背景や、新都ホールディングスがどのような会社かについて考察していきます。
主に日本と中国間の貿易事業を手掛ける卸売業者。元はアパレル製品の輸出入がメインでしたが、現在は廃プラや廃金属リサイクル関連の貿易事業に事業を集中しています。
非鉄金属スクラップ加工会社との大口取引が拡大したことや、国内大手鉄鋼商社との鉄スクラップ取引を開始したことにより、24/1期は大幅増収となりました。
25/1期予想では3期ぶりに最終黒字を見込んでいます。
14/1期、17/1期は債務超過に。増資や新株予約権の発行などにより、自己資本は大きく回復しましたが、未だにフリーCFはマイナス続きで不安定です。
かつては倒産危険度ランキングの上位にランクイン…
期間内で配当の実績はありません。
利益に応じた適正な配当政策を基本としていますが、厳しい業績が続いていることから無敗の状況が継続しています。
長らく業績は低迷していましたが、2024年4月にストップ高を記録するなど株価が急騰。年初来のパフォーマンスは2倍に達しています。その主な理由は北山商事を子会社化すると発表したことによるものです。
4/18に金属リサイクル事業の北山商事を子会社化すると発表。新都ホールディングスの主要仕入先であり、23/9期は営業利益1.8億円を計上していることから、業績の下支え効果などを期待され株価が大きく上昇しています。
本業でも黒字化予想であり、追加のプラス要因として長年赤字続きだっただけに注目が集まっています