経済再開に伴うインバウンド需要の回復などを背景に株価急上昇のスーパーバッグ。今回は、その背景やスーパーバッグがどのような会社なのかを考察していきます。
1905年(明治38年)創業の包装資材メーカー。百貨店、専門店向けの紙袋製造から、コンビニ向けにポリエチレン製のレジ袋まで手掛けています。
包装資材のスペシャリストとしてショッピングバッグやギフトボックス、ノベルティ等の企画・デザイン提案から製造、納品までトータルプロデュースを行います。
レジ袋の中国生産撤退など、化成品事業から紙製品事業へ注力していく方針です。
海外比率は約5%とほぼほぼ国内依存と言えます。
経済再開に伴うインバウンド需要の回復、来店型事業における包装資材需要が増加したことにより業績が好調に推移。また、環境循環型製品や通販・宅配業者向け宅配袋の拡販も堅調です。
ただ、将来的には包装の有料化やネットショッピングの進展など事業にとっては向かい風も。
24/3期を最終とする中期経営計画では資本政策等への言及はありませんが、2024年の4月から5月にかけて、資本コストを意識した経営の実現に向けた具体策を提示予定。
短期の財務状況を示す流動比率こそ及第点の水準ですが、自己資本比率は低く有利子負債が多い財務状況であり、やや注意が必要です。
成長戦略の強化を図るために必要な内部留保を確保しつつ、長期的安定配当を行うことを基本方針としています。ここ数年は無配が続いていましたが、24/3期は復配の見込みとなっています。
23/3期から24/3期決算において業績の上方修正や好決算が相次いだことにより、決算のたびに株価が上昇しています。主な流れは以下の通りです。
2024年1月25日には自社株の取得を発表し、これが好感され株価が上昇しています。
好調な決算及び自社株買いなどの資本政策により、株価が大きく上昇しています。