過去最高益を更新中の銘柄ながらPER/PBRともに割安水準のヤマダコーポレーション。第100期(25/3期)に向けて資本政策次第で大化けの期待も持てる銘柄であり、ここ最近は株価上昇中です。今回はそんな銘柄を考察していきます。
※A〜Hの投資分類はこちらを参考にしてください。
産業用ポンプ、自動車用整備機器の二本柱で事業を展開する機械メーカー。1905年の創業以来一貫して創業家・山田家の同族経営が続く企業です。
海外比率は5割強。アメリカ、オランダ、中国、タイに子会社を構え、世界80カ国以上の国で使用されています。
主力のダイアフラムポンプが海外で好調。環境改善機器のフロンガス交換機なども堅調に推移しているとしています。円安による為替交換も後押し。
業種は機械ですが、比較的景気変動幅は低いのは安心ですね。
24/3期までの中期経営計画ではROE目標を15%以上に設定してますが指標は程遠く。やや具体性に欠ける資本政策です。
25/3期に第100期を迎えることもあり、大幅な変革に期待したいですね。
有利子負債額以上に手元の現金を有しており、実質無借金経営となります。他いずれの指標も盤石で安定の財務と言えます。
株主還元強化など、抜本的な資本政策に踏み切る財力は十分ですね。
収益に対応して利益を還元することを経営上の重要事項としていますが、具体的な目安などに関しては言及していません。
24/3期も増配を予定しており、これで12期連続の増配となります。累進配当の宣言こそしてませんが、実質累進配当に近い安定した配当が続きます。
好調な業績の一方で、PER/PBRは全社比、競合比で見ても割安です。
業績は安定してるだけに資本政策次第で大化け期待の銘柄です。
第1四半期を終えた時点で24/3期通期見通しを上方修正。その後も想定為替120円(対ドル)でもあることから、円安による上振れ観測も強く年間を通じて上昇基調であることが分かります。
業績予想はだいぶ保守的な企業のようですね。
自動車関連が一定割合を占めており、ガソリン車からEV(電気自動車)への移行により市場が変化することはリスク。排気ガス排出システム及びフロンガス関連機器等の環境整備機器等も扱っているため。