3/25にストップ安を記録後、翌日には株価上昇。業績や財務、株主還元の安定性から反発する底力があると評価されているのではないかと考えられます。今回はそんな小林製薬の詳細を考察していきます。
1919年設立、大阪府大阪市に本社を構える医薬品や家庭用品の製造・販売を行うメーカー。主軸は家庭用品製造販売であり、社名のイメージとは異なり業種は「化学」にあたります。
武田薬品とかアステラスとかは医療用医薬品に集中してますが、小林製薬は一般用医薬品。かつ、主力は日用品です。
企業のスローガンにもある「あったらいいな」を製品にする開発型の企業であり、マーケットインの製品戦略を強みとする企業です。
海外比率は2割強。米国やアジアが中心ですが、国別に見ると米国、中国の順で売上比率が高いです。
訪日客の増加に伴ってインバウンド需要が増加。円安の効果もあり、売上は増収傾向。一方で原材料高の影響もあり、利益率は低下傾向となります。
ROEは10%前後をキープしつつ、EPSは右肩上がり。利益は前年割れの期もありますが、自社株買いによってEPSは持続的に増加させることを基本としています。配当への意識も高く、資本政策には積極的な姿勢がうかがえます。
有利子負債は抱えておらず無借金経営です。手元の現金も豊富であり、財務の健全性は高いです。
必要な成長投資を実施しながら増配を行い、必要に応じて自己株式を取得することによって、EPSを持続的に増加させることを基本ポリシーとしています。
2023年で25期連続増配となる、日本を代表する連続増配銘柄です!
100株以上保有の株主に対し、5,000円相当の自社製品詰め合わせセット及び通販製品の割引券が贈呈されます。また、3年以上かつ300株以上保有で「復興支援 選べるギフト」の追加進呈もあります。詳しくは会社HPをご確認ください。
株主還元はかなり厚い会社と言えます。
直近1年は日経平均をアンダーパフォーム。特に2024年3月には「紅麹関連製品」による一連の問題により株価はストップ安まで下落。しかし、想定より落ち幅は限定的だったとの見方もされています。
これら好材料を踏まえ、下落幅が限定的なのではないかと考えられます。