【累進配当銘柄vs連続配当銘柄】初心者におすすめはどっち?
安定している配当の銘柄を探しているのですが、累進配当と連続配当の銘柄だとどちらがおすすめでしょうか?
「連続増配(累進配当)だから」というだけで銘柄選定はおすすめしませんが、参考までに過去の結果からどちらの方が良いパフォーマンスか比較していきましょう。
前提条件
連続増配銘柄
連続増配年数の長い順に20社を選定。連続増配年数30年を超える花王を筆頭に20年近く連続して増配が続いてる銘柄群となります。
累進配当銘柄
本ブログでも紹介している銘柄を中心に「累進配当」を公言している企業14社を選定。実質的な累進配当(非減配)銘柄ではなく、IR資料等で「累進配当」を政策として公表している銘柄となります。
全ての銘柄を把握しきれてないと思いますが、ご容赦ください。
比較条件
- 配当利回り
- 5年増配率
- 10年増配率
- 1年株価(直近1年間の株価パフォーマンス)
- 5年株価(直近5年間の株価パフォーマンス)
※配当利回りや株価は2024/01/23を起点としています。
④、⑤は日経平均と比較してアウトパフォームしているか否かを判断材料としています。
連続増配銘柄パフォーマンス
連続増配銘柄結果一覧
1年・5年株価は日経平均をアンダーパフォームしている場合、赤字にて表記しています。1年・5年株価いずれも日経平均をアウトパフォームしている会社に青の網掛けをしています。
株価
三菱HCキャピタルと「ドンキホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの2社以外(9割)は1年か5年のいずれかで日経平均をアンダーパフォーム。
想像以上にパフォーマンス低く、株価だけ見ると日経平均買ってた方が全然良いパフォーマンスです。
配当
20社の平均配当利回りは2.09%。増配率は5年で1.6倍、10年で2.82倍という結果でした。この数字だけでは判断が難しいため、累進配当銘柄と比較していきます。
累進配当銘柄パフォーマンス
累進配当銘柄結果一覧
一目見ただけでも連続増配銘柄とは結果が違うことが分かりますね。
株価
バフェット銘柄としてここ最近注目を集めている総合商社を差し引いたとしても、全体的にパフォーマンスが高いことが分かります。
唯一厳しいパフォーマンスのアイカ工業は連続増配年数15年ということで実質連続増配銘柄とも言えますね。。
配当
14社の平均配当利回りは2.88%。増配率は5年で1.91倍、10年で3.62倍という結果でした。いずれの指標も連続増配銘柄より好パフォーマンス。
今回の結果はどう捉えれば良いのでしょうか?
まとめ
考察
今回の比較を通して、個人的には以下のように考察を行っています。
- 連続増配年数が長い=安心な銘柄とは言えない。配当が維持される可能性は高いが、増配率は高くない。また、直近の結果だけ見ると株価も日経平均をアンダーパフォームする可能性が高い。
- 累進配当の宣言=自信の裏返しとも考えられる。直近の結果を見ると増配率も株価も好パフォーマンス。
過去の結果から見ると累進配当銘柄の方がおすすめと言えます。特にこれから新たに累進配当を宣言していく会社は注目!
注目の累進配当銘柄
最後に当ブログでご紹介している注目の累進配当銘柄を3社ご紹介します。総合商社と比較すると認知度こそ高くありませんが、今後の更なる成長に期待したい銘柄です。
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