業績低迷で株価も低迷していましたが、ここに来て株価急騰のピクセルカンパニーズ。建設中のデータセンター事業が、エヌビディア関連銘柄としても注目を集まっていることが主な材料です。
今回は同社の詳細や、株価上昇の背景について考察していきます。
金融機関向けのシステム開発・エンジニア派遣を中心に事業を展開する企業。祖業はコンピュータ用インクリボン等の販売であり、業種は卸売業となります。
M&Aを通じてさまざまな事業に挑戦して来ましたが、2022年2月に「選択と集中」を掲げ、主力事業の選択と既存事業の見直しを行っています。
エンターテインメント事業は子会社のピクセルゲームにてカジノ向けの事業を展開する予定でしたが、2022年2月の事業再編で休止に。その後、2024年3月22日に同子会社の株式を譲渡することを発表しています。
子会社であるピクセルハイ合同会社にてデータセンター事業を開始することを発表。2024年の2月に着工し、今年の夏頃の完工を予定しています。GPU特化型のデータセンターを目指していくとのこと。
流行のビジネスに積極的に手を出していく会社というイメージです
日本国内での売上が9割以上のため、海外売上高は公開していません。
ここ数年は大赤字状態。12月決算ですが、2024年の業績予想は公開してません。
2023年は新株予約権の行使によって資本金及び資本剰余金が増加したことなどにより、自己資本比率は大幅改善。
自己資本比率がこれだけ変動する会社はなかなか見たことがありません
2014年以降、配当の実績はありません。
赤字続きのため、株主還元に期待が持てる状態ではありません
業績の低迷もあって長らく株価も低迷していましたが、ここ最近で4倍以上に株価伸長。主な材料は以下の通りです。
米NVIDIAやスーパーマイクロと連携してGPU特化型データセンターの建設を進めていることで、エヌビディア関連銘柄としても注目が集まっています。
データセンターの建設には補助金も出ているようなので国策銘柄としても期待されています。
テレビ東京の朝のニュースでも関連銘柄として取り上げられていたようですね
ただ、このデータセンター事業がどれだけ業績に貢献するかは未知数です。そのため、現時点では需給先行のマネーゲームとしての意味合いが強いと考えられるため、初心者が参戦するのは得策とは言えません。