【ヤマハ発動機】株価上昇/下落の理由は?将来性やリスクを徹底解説
コロナ禍をきっかけに業績急伸長で過去最高益を更新中のヤマハ発動機。配当も高配当の水準ですが、株価は冴えない展開が続いています。今回はそんなヤマハ発動機への投資妙味について解説していきます。
- 高配当株への投資を検討している
- 株主優待付きの銘柄が好み
- 半導体関連事業を手掛けるメーカーを探している
- ヤマハ発動機への投資判断に悩んでいる
ヤマハ発動機会社概要
輸送用機器メーカー
静岡県磐田市に本社を構える二輪車(オートバイ)を中心とした輸送用機器メーカー。2022年の二輪車販売台数では世界第3位。船外機やウォータービークルの販売台数は世界首位を誇ります。
ヤマハとの関係性
1955年に母体である日本楽器製造(現ヤマハ)から分離独立して設立された会社になります。
事業ポートフォリオ
- ランドモビリティ:二輪車、電動自転車、四輪バギーなど
- マリン:ボート、マリンエンジン、プールなど
- ロボティクス:半導体製造装置、産業用ロボットなど
- 金融サービス:自社製品に関わる金融サービス(金融、リース、保険)
- その他:ゴルフカー、汎用エンジンなど
半導体製造装置も
関連会社に新川、アピックヤマダなどの半導体製造装置関連企業を有しています。どこの工程で活躍してるのか、ライバルはどこかなどを知りたい方は以下をご覧ください。
戦略事業領域
半導体製造装置を始めとするロボティクス事業やSPV事業(電動二輪車)を成長事業とし規模拡大を目指す。並行して新規事業として工場内の自動走行を実現する低速自動走行や医療、農業部門での自動化を目指していくとしています。
だいぶ幅広く展開を狙ってるイメージで、コングロマリッド・ディスカウントは心配。
海外比率
多様な製品を世界180カ国以上に提供。海外売上高比率は90%を超えるグローバルカンパニーです。
ヤマハ発動機過去業績
売上/営業利益率
業績上昇理由
コロナ禍のアウトドアブームを背景に二輪車やマリンスポーツ向けが好調。円安も後押ししたことや、海外比率が高いことから原材料高を吸収する価格転嫁も早期に浸透し、業績は右肩上がり。
海外比率が高いだけに為替の動向には注目。
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
2024年度を最終とする中期経営計画ではROEの3年平均目標を15%に設定。ROIC経営などの記載もありますが、資本政策は無難にやってる印象です。
新たな中期経営計画(2025年2月くらい公表?)で何を示すかは注目!
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:75.11%
- 有利子負債額:8439億円
- 流動比率:178%
財務の健全性は?
各指標ともに及第点の水準。資本過多になり過ぎず、成長投資とのバランスを取った財務戦略を取っているイメージです。
成長投資にも積極的な点は好感が持てます。
配当/配当性向
- 配当利回り:3.64%
- PER:7.79倍
- PBR:1.21倍
- 総還元性向:55.3%
- 株主優待制度:あり
株主還元方針/配当方針
成長投資を勘案しつつ、安定的かつ継続的な配当を行うことを基本方針としています。中経では総還元性向の目安を40%としています。
2021年から3年連続で自社株買いを実施。新中経の方針に注目!
株主優待
保有株式数と保有期間に応じた優待ポイントを贈呈。ポイント数に応じて優待品の中から好きなものを選ぶことができます。詳しくは会社HPをご確認ください。
人気レストラン「さわやか」のプリペイドカードなど、地域に根差したものが多いみたいです。
ヤマハ発動機競合比較
PER/PBRの割安度
全社比、競合比ともにPERは割安水準。24/12期も最高益更新を予想してますが、この業績が続くと見れば割安な水準です。ただ、円安が業績を支えてることなどを理由に、この水準は続かないと市場から評価されていると考えられます。
世界的には人口も増えており需要増も見込めるため、個人的には割安感があると感じてます。
ヤマハ発動機株価/将来性
株価上昇/下落理由
直近1年は日経平均をアンダーパフォーム。円安の後押しに対し、業績が市場の評価に達しなかったことからやや軟調な展開が続いています。
事業の手を広げすぎていることも、評価が上がらない一因ではないかと個人的に考えています。
リスク
足元では為替リスクが最大のリスクです。為替ヘッジは行っているようですが、海外比率が90%超と高いため影響度は大きいと考えられます。
ヤマハ発動機まとめ
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