【日本M&Aセンター】株価下落の理由は?過去最高益更新見込みも急落の理由を考察
25/3期は営業利益・経常利益で過去最高益を更新見込みながら、株価下落の日本M&Aセンター。25/3期予想がコンセンサスを下回ったことと、1Q決算にて減収減益となったことが主な要因です。
今回はその背景や25/3期の見通しを考察していきます。
- 日本M&Aセンターへの投資判断に悩んでいる
- 日本M&Aセンターの株価下落理由が知りたい
日本M&AセンターHD 会社概要
M&A仲介会社
独立系のM&A仲介会社。中堅・中小企業に特化したM&A仲介事業の最大手企業となります。自社ネットワークと地域M&Aセンター・会計事務所・地銀・信金・証券会社との業務提携により全国にネットワークを有しています。
事業ポートフォリオ
- M&A事業:M&A仲介
- その他:地域M&Aセンターの運営(会費収入)、上場支援業務など
海外比率
日本国内での売上が9割を超えるため、海外売上比率は公表していません。海外M&Aにも対応できるよう、ASEANを中心に海外にも拠点を展開しています。
日本M&AセンターHD 過去業績
売上/営業利益率
業績上昇/下落理由
積極採用による人件費増も影響し利益率は低下傾向も、単価の改善や金融機関等からの紹介案件も順調に増えており、増収増益が続いています。
25/3期は営業利益・経常利益で過去最高を更新見込み!
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
配当性向の上昇や自己株式の取得など、株主還元を積極的に強化。EPS・ROEも23/3期を底に回復傾向。ROEは20%超の高水準を維持しています。
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:14.35%
- 有利子負債額:63億円
- 現金等:223億円
- 流動比率:446%
財務の健全性は?
有利子負債以上に手元の現金を有しており実質無借金経営。いずれの指標も安定しており、財務は盤石です。
配当/配当性向
- 配当利回り:4.10%
- PER:20.39倍
- PBR:5.44倍
- 株主優待制度:なし
株主還元方針/配当政策
安定的な利益配当を継続して実施しており、今後も安定的な株主還元を主軸に配当を継続するとしています。2027年度までの中期経営計画では配当性向目標を60%以上に設定しています。
25/3期は株主優待廃止に伴う、特別配当も相まって大幅に増配予定で配当利回りも上昇!
日本M&AセンターHD 株価推移
直近パフォーマンス
2024/07/31までの年初来パフォーマンスは上図の通り。2末にかけて株価上昇も、その後5月にかけて株価は大幅に下落。一時は反転して上昇したものの、その後7月末にかけて再び大幅に下落し、年初来でもマイナスパフォーマンスとなります。
株価下落理由
5月頭と7月末に大きな下落をしていますが、いずれも決算の結果を踏まえてのものです。5月末の決算では25/3期予想で利益率が低下見込みで、コンセンサスを下回ったことにより株価が下落。
7月末の1Q決算においても減収減益と滑り出しが悪く、株価が急落しています。業績の先行指標である譲渡案件の新規の受託件数は伸びており、通期予想に向けては着実な進捗だとしています。
25/3期の見通しが悪く、途中経過がさらにそれを下回っていることから、失望感を集めた形です
日本M&AセンターHD まとめ
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