【サンコーテクノ】アルコールチェック特需で株価上昇!次期中期経営計画次第で大化けも?
ROE約9%ながらPBRは大きく1倍割れのサンコーテクノ。財務も良好だけに資本政策次第で大化けの可能性も秘めた銘柄であると考えています。今回はそんなサンコーテクノへの投資妙味について考察していきます。
- PBR1倍割れで高ROE、財務安定の銘柄を探している
- サンコーテクノへの投資判断に迷っている
※A〜Hの投資分類はこちらを参考にしてください。
サンコーテクノ 会社概要
あと施工アンカー業界トップ
コンクリートなどに機器を設置するための「あと施工アンカー(ファスニング)」の製造で業界トップの企業。設立は1964年で東証スタンダード市場に上場しています。
強み/特徴は?
「オールアンカー」がサンコーテクノの代名詞であり、発売から50年以上経った今でも日本国内で使われるロングセラー商品。
事業ポートフォリオ
- ファスニング:あと施工アンカーを中心とするドリル、ファスナー等の製造及びエンジニアリング関連事業
- 機能材:アルコール検知器、FRPシート、電動油圧工具関連、電子基板など
アルコールチェック義務化追い風
2023年からアルコールチェック義務化の対象が拡大。アルコール検知器を手がける同社には追い風に。
機能材はあまり事業の一貫性がないように感じてしまいますね。
海外比率
海外売上上昇してますが、まだまだ比率は低いです。
サンコーテクノ IR情報(業績/財務/配当)
売上/営業利益率
3期連続過去最高益見通し
インフラメンテナンス需要が堅調であり、土木工事の受注が好調に推移。また、アルコール検知器の特需を見込んでいます。
EPS/ROE
PBR1倍割れ対策
既存事業の成長及びM&A戦略により、PBR1倍の早期回復を目指すとしていますが、あまり具体的な策には言及していません。
今の中計が24/3期までなので、次期中計で具体策が出るか注目したいですね。
自己資本比率/キャッシュ
- 有利子負債比率:6.83%
- 有利子負債額:10.6億円
- 流動比率:426%
実質無借金経営
手元の有利子負債額以上に手元の現金を有しており、実質無借金経営。いずれの指標も安定水準です。
成長投資の加速か、株主還元に回るか注目したいですね。
配当/配当性向
- 配当利回り:2.57%
- PER:6.11倍
- PBR:0.62倍
- 総還元性向:16.9%
- 株主優待制度:あり
株主還元方針/配当方針は?
経営体質強化のための内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続していくことを基本方針としています。定量的な目安は定めていません。
配当性向はだいぶ余裕があるので、もう少し配当に回るの期待したいですね。
10年以上非減配
24/3期も増配を予定しており、10年以上非減配で増配傾向が続きます。
株主優待
年度末(3/31)時点で100株以上保有の株主に対し、一律500分のQUOカードを贈呈しています。
サンコーテクノ 競合比較
PER/PBRの割安度
全社比、競合比いずれも割安水準と言えます。海外比率低く、内需型の企業だけに成長性が低く見積もられていると考えられます。
サンコーテクノ 株価/将来性について
株価上昇/下落理由
白ナンバー者を業務に使用する事業者に対し、アルコール検知器での飲酒検査が義務化。テーマ株としてサンコーテクノにも注目が集まり、ここ1年は株価が大きく上昇しています。
リスク
建設向け事業が大半のため、建設需要により業績が大きく影響を受けます。また、アンカーの原材料(鉄鉱石やニッケル)価格次第で利益も影響を受けるので注意が必要です。
サンコーテクノ まとめ
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