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【三菱マテリアル】業績低迷も株価は好調?株価上昇の理由と将来性を考察

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ここ数年は業績低迷も、足元では株価上昇中の三菱マテリアル。金価格に追随するように、銅価格が上昇していることがその要因だと考えられます。

今回はそもそも三菱マテリアルがどのような会社なのか、将来性はどうなのかについて考察していきます。

こんな人におすすめ
  1. 三菱マテリアルの投資判断に悩んでいる
  2. 三菱マテリアルの株価上昇理由が知りたい

三菱マテリアル 会社概要

三菱グループの大手非鉄金属メーカー

三菱グループの大手非鉄金属メーカー。1990年に三菱金属と三菱鉱業セメントが合併して設立された企業になります。

銅をはじめとした非鉄金属等の基礎素材から、自動車や家電などに使われる機械部品や電子材料・部品。それらを作るために必要な道具(切削)の製造・販売まで幅広く展開しています。

事業ポートフォリオ

セグメント詳細
  • 金属事業:銅をはじめとする金属材料の供給
  • 高機能製品:自動車の端子材や半導体リードフレームなど
  • 加工事業:超硬製品の製造・販売
  • 環境・エネルギー:地熱・水力発電事業、環境リサイクル事業
  • その他:セメント事業など

銅の需要拡大に備える

既に権益を有している鉱山の開発プロジェクトを推進しつつ、継続的な鉱山投資による権益の獲得を目指し、供給不足が懸念される銅の供給量拡大を目指しています。

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権益の獲得のみならず、電気製品等からのリサイクル能力も首位級のシェアを誇ります

海外比率

海外比率はアジアを中心に6割弱

三菱マテリアル 過去業績

売上/営業利益率

業績上昇/下落理由

原材料高、エネルギーコスト高の影響で営業利益は低調。銅加工事業・電子材料事業においては半導体市場・自動車市場低迷の影響も。

こいち
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資源権益を有しているだけに、銅価格など市況の影響も受けるため注意が必要です

EPS/ROE

着眼点
  • EPSは上昇傾向
  • ROEは8%を継続的に超えているか(8%未満の場合は上昇傾向かどうか)
  • 資本政策に積極的に取り組んでいるか

企業価値向上策/資本政策

2025年度に向けたROEの目標は10%に設定。各事業ごとの戦略立てや、株主還元の強化など資本政策には積極的な印象です。

こいち
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統合報告書にもPBR1倍割れに関して言及するなど、改善に向けた意識は高いです

自己資本比率/フリーキャッシュフロー

23/3末時点
  • 有利子負債比率:89.93%
  • 有利子負債額:5336億円
  • 現金等:1411億円
  • 流動比率:136%

財務の健全性は?

自己資本比率は30%強と最低限のライン。有利子負債も多く、財務面にはやや不安がありますが、今後自己資本比率を上げていくとしています。

配当/配当性向

※2024/04/15時点
  • 配当利回り:2.90%
  • PER:11.14倍
  • PBR:0.68倍
  • 総還元性向:32.7%
  • 株主優待制度:あり

株主還元方針/配当政策

経営全般にわたる所要そうを総合的に勘案の上、決定する方針としています。2023年度〜2025年度の中期経営計画フェーズ1では配当性向30%を目安としています。

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自社株買いはあまり行っていません

株主優待制度

自社で扱う貴金属製品の割引券や、グループ会社が運営する観光抗道を無料にて利用できる特典などを贈呈しています。詳しくは会社HPをご確認ください。

三菱マテリアル 株価推移

年初来パフォーマンス

日経平均と比較してアンダーパフォームしている期間が長かったですが、足元では株価が大きく上昇。金市況に追随して銅価格が上昇していることが株価上昇に起因しています。

銅価格の上昇

年初より金価格の上昇が続いていましたが、追随する形で銀や銅市況も好調。金属相場の上昇が収益面で恩恵となるとの見方から、非鉄金属などを中心に投資資金が流入しています。

こいち
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ウクライナ問題なども金属価格に影響を与えており、今後も注目が必要です

三菱マテリアル まとめ

ポイントまとめ
  • 原材料高やエネルギー価格上昇の影響もあり、ここ数年業績は低迷
  • EPS/ROEも低調だが、資本政策への意識は高い
  • 銅市況の恩恵を受けるとの見方から、2024年4月以降株価上昇中
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投資家/コンサル
投資家ブロガー(投資歴5年)/日米高配当株を中心に個別株に投資中/経歴:大手メーカー→スタートアップ→外資IT→コンサル(独立)

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