投資方針と企業分類の考え方について
いつも本サイトをご覧いただきありがとうございます!
企業分析においては定量的な情報に加えて、主観も含めて分析を行なっています。すると「筆者はどのような投資方針なの?」と気になる方もいるかと思います。
そこで本記事では筆者の「投資方針」とその投資方針で企業をどのように分類しているのか「企業分類」について解説していきます。
投資方針
投資の目的
私が投資を行なっている目的は資産を最大化させることです。投資における資産の増やし方は以下の2つの方法があります。
- インカムゲイン(配当金)
- キャピタルゲイン(売却益)
投資スタンス
私のスタンスとしては、長期保有で②キャピタルゲイン(売却益)を狙いつつ、想定通りいかなかった場合でも①インカムゲイン(配当金)を得ることで損失を回避することを基本方針としています。
投資スタンスの理由
一般的に資産を最大化させるためには、短期トレードで売却益を狙っていくスタンスを連想しがちですが、自分の性格的な面や家族構成から取れるリスクを踏まえて上記のスタンスを取っています。
筆者の場合、トレードのような手法はストレスがかかりやすい手法はなかなか合いませんでした。
企業分類
8章限での分類
前述のような投資スタンスのもと、筆者は上図のイメージで企業の分類を行なっています。「成長安定性」と「株主還元」から成る4章限をさらに細分化し、8章限に分けて考えるようにしています。
成長安定性(高・低)の考え方
「成長」と「安定」を総合的に考えて判断。いわゆる企業価値を算出する際の「永久成長率」と「期待収益率」に置き換えて考えていただければと思います。考え方は以下の文献を参考にしています。
株主還元(高・低)の考え方
単純に配当利回りの高さだけではなく、累進配当や非減配期間の長さ、連続増配など配当へのこだわりや、自社株買いなどの資本政策含めて総合的に判断しています。
理想の銘柄とは?
言わずもがな「A」が最も理想的な銘柄と言えます。ただ、株主還元が高いということは成長性の低さの裏返しとも言えるため、コロナショックのように一時的な暴落で配当利回りが高くなっているタイミング以外ではなかなか出会えないと考えています。
一般的に成長性が高い企業は株主還元ではなく、成長投資に資金を回していることが多いです。
企業分類の目安は?
定量的に分類しているわけではありませんが、おおまかな企業分類は以下を参考にしてください。
目安の数値示してますが、あくまで参考値なのでご了承ください。
- Aの目安と想定銘柄
-
配当利回りが安定して3〜4%以上かつ自社株買いなどに加え、業績も変動が少なく年間成長率(利益)も10%近くが見込める銘柄。
想定銘柄:なし
- Bの目安と想定銘柄
-
配当利回りが安定して2〜3%程度に加え、業績も変動が少なく年間成長率(利益)も10%近くが見込める銘柄。
想定銘柄:ビジネスエンジニアリング
- Dの目安と想定銘柄
-
配当利回りが安定して2〜3%以上に加え、業績も変動が少なく年間成長率(利益)も緩やかながら成長が見込める銘柄。
- Eの目安と想定銘柄
-
配当利回りが安定して3〜4%以上かつ自社株買いなど充実しているが、成熟企業であり業績の拡大には期待が薄い。
想定銘柄:安藤ハザマ
- Fの目安と想定銘柄
-
配当利回りが安定して2〜3%以上で成熟企業であり業績の拡大には期待が薄い。
- Gの目安と想定銘柄
-
成長企業であり、株主還元はほぼ行っておらず成長投資に向けている。業績も年間成長率(利益)も10%以上が見込める銘柄。
想定銘柄:メドレー、SHIFT
- Hの目安と想定銘柄
-
上記のいずれにも該当しない銘柄。
こいちの好みは?
個人的にはBとEが好みです。Bは成長により株価上昇も狙え、増配によりAに育っていくことも考えられることから、自分の投資方針に合っていると考えています。
Eの中には過剰に資本を抱えている企業があります。その資本が株主還元や成長投資に回ることで、株価の上昇が狙えるのではないかと考えています。
とりわけ、東証によるPBR改革によりその機運が高まっているのではないでしょうか。
まとめ
長期保有でキャピタルゲイン(売却益)を狙いつつ、想定通りいかなかった場合でもインカムゲイン(配当金)を得ることで損失を回避を基本方針として銘柄を選定。その上で企業価値を算出の上、割安と感じる銘柄への投資を行う。