銘柄分析
PR

【JR東海】株価下落の理由は?高収益にも関わらず低PREの理由と合わせて考察

8656s384
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
無料アプリで隙間時間に情報収集

今話題のmoomoo証券!

こいち
こいち
  • スマホから手軽に相場の全体像を把握
  • ヒートマップで業種別パフォーマンスがわかる
  • 個別株の分析がパソコンなしで可能
moomoo証券

インバウンドの回復により業績は回復も、4月以降の株価下落により2024年は年初来マイナスパフォーマンスのJR東海。依然コロナ前の水準には届いていないことや、リニア新幹線の期待値が低いことが理由だと考えられます。

今回はそんな同社の株価変動要因やPERの低さについて考察していきます。

こんな人におすすめ
  1. JR東海への投資判断に悩んでいる
  2. JR東海の株価下落理由が知りたい

東海旅客鉄道 会社概要

東海道新幹線が主力

東海道新幹線を中心に鉄道事業を主に展開する鉄道会社。通称JR東海と呼ばれます。東海・甲信地方など10県・12線区の在来線の運営の他にも、流通業、不動産業などで事業を展開しています。

こいち
こいち

予定よりだいぶ遅れているものの、リニア新幹線の着工も今後進めていく予定です

セグメント詳細

セグメント詳細
  • 運輸業:新幹線および在来線における鉄道事業、バス事業等
  • 流通業:JRセントラルタワーズ内での百貨店事業、社内・駅構内の物販
  • 不動産業:駅ビル等不動産賃貸事業、不動産分譲事業
  • その他:主要駅等でのホテル業、旅行業、広告業など

売上の7割が新幹線をはじめとする運輸業。利益ベースで見ると9割が運輸業、特に新幹線事業となることから、東海道新幹線の比重がかなり高いことが分かります。

こいち
こいち

JR各社とも比べて運輸業の比重が圧倒的に高いです。新幹線に比重を置いたからこその利益率の高さですが、一本足のリスク

海外比率

日本国内の売上が9割を超えるため、海外比率は公表されていません。

東海旅客鉄道 過去業績

売上/営業利益率

業績上昇/下落理由

売上の7割、利益の9割を占める新幹線は土日を中心に乗車数が堅調。不動産収入や百貨店による流通業も安定しているものの、人件費の増加などが重荷で営業利益は微増見込み。

こいち
こいち

インバウンドの回復も同社の業績を後押しする材料だと考えられます

EPS/ROE

企業価値向上策/資本政策

コロナ禍からEPS・ROEともに回復も、依然の水準には戻っていません。中期経営計画は策定しておらず、統合報告書でも企業価値向上策やROE向上に向けた取り組みなどは見当たりません。

自己資本比率/フリーキャッシュフロー

24/3末時点
  • 有利子負債比率:32.74%
  • 有利子負債額:1.37兆円
  • 現金等:8217億円
  • 流動比率:349%

財務の健全性は?

現時点で懸念材料が高いとは感じませんが、2017年7月にはリニア新幹線に向けて総額3兆円の借入を実施。リニア新幹線には総額10兆円を要するとも言われるため、今後も多額の資金調達を要するのではないかと考えられます。

こいち
こいち

この多額の資金調達を今後要することが、PERが低い要因の一つと考えられます

配当/配当性向

※2024/06/23時点
  • 配当利回り:0.91%
  • PER:8.51倍
  • PBR:0.78倍
  • 株主優待制度:あり

株主還元方針/配当政策

リニア新幹線等の各種プロジェクトを推進するための内部留保を確保しつつ、配当については安定配当を継続することを基本方針としています。

こいち
こいち

リニア新幹線へ向けて資金が必要なため配当性向は低め。配当目的の投資には不向きといえます

株主優待制度

株式保有数・保有期間に応じて株主優待割引券を贈呈。優待券1枚につき1割引となります。詳しくは会社HPをご確認ください。

東海旅客鉄道 株価推移

直近パフォーマンス

2024/06/23までの年初来パフォーマンスが上図の通り。3月末の権利確定に向けて株価は上昇し4,000円近くまで行ったものの一転して下落。年初来でも10%近いマイナスパフォーマンスとなっています。

株価下落理由

大きな材料こそないものの、株価は下落傾向。25/3期予想が期待に届くものではなく、コロナ前には達しないことから今後の業績の期待感が薄れていることが理由の一つだと考えられます。

また、静岡県知事の交代に伴い、リニア新幹線の着工が進むのでは?との思惑が広がったものの、さほど株価上昇には繋がらず。リニア新幹線自体が同社の業績にはポジティブではないと考えられているのではないでしょうか。

こいち
こいち

結局は同社の新幹線に乗車する人がリニアに流れるだけで、業績の上乗せ効果は低いとの見方もあります

東海旅客鉄道 まとめ

ポイントまとめ
  • コロナ禍から業績は回復するも、コロナ前の水準までには届かない
  • リニア新幹線への投資負担が高く、株主還元への余力は低い
  • 今後の財務負担も懸念材料であり、PERは一桁台と低い
  • インバウンド回復でも依然の業績には戻ってないことやリニア新幹線の期待値が低いことが理由だと考えられる
あわせて読みたい
【累進配当政策】採用銘柄一覧 ※随時更新しています
【累進配当政策】採用銘柄一覧 ※随時更新しています
免責事項はこちら
  • 本ブログは株式購入の勧誘や推奨を行うものではありません。何らかの保証・約束するものではありませんので、投資判断はご自身でご判断いただきますようお願いいたします。
  • 本ブログで紹介している数字やグラフは、信頼できると判断した情報に基づいて作成しておりますが、その情報の正確性を保証するものではございません。
  • 本ブログは、予告なしに内容が変更・削除等されることがあります。
  • 本ブログに掲載している情報は、その時点で調査した情報であり、時間の経過とともにその情報が陳腐化している可能性がございます。その場合もいかなる責任は負いかねますのでご了承ください。
Twitterからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT ME
こいち
こいち
投資家/コンサル
投資家ブロガー(投資歴5年)/日米高配当株を中心に個別株に投資中/経歴:大手メーカー→スタートアップ→外資IT→コンサル(独立)

年間配当額は50万円オーバー!2023年10月末時点でポートフォリオの評価益は30%超え。過去持ち株の無配転落を機に銘柄選定を強化中
記事URLをコピーしました