【マツダ】過去最高益更新ながら株価下落の理由とは?年初来安値更新の背景を考察
24/3期は過去最高益を更新し、25/3期も過去最高(営業利益ベース)を更新見込みながら株価下落のマツダ。年初来安値更新の理由と、現在が割安なのかについて考察していきます。
- マツダへの投資判断に悩んでいる
- マツダの株価下落理由が知りたい
マツダ 会社概要
国内第4位の自動車メーカー
広島に本社を構える、国内第4位の自動車メーカー。低燃費で動力性能高いエンジン(ディーゼルエンジン)が特徴。2024年にトヨタ自動車・SUBARUと新エンジン開発で提携を結んでいます。
事業ポートフォリオ
海外比率
海外比率は約87%と、国内ではなく海外が主戦場となります。中でも欧米の比率が圧倒的に高くなっています。
マツダ 過去業績
売上/営業利益率
業績上昇/下落理由
好採算の上級SUVが、主力の北米で堅調に推移。海外比率が高く、円安も追い風に24/3期は過去最高益を更新。25/3期もそれを更新する見込みとなります。
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
25/3期は為替差益見込んでおらず、最終益は減益予想。中期経営計画ではROEの目安を10%に掲げていますが、資本政策に関する言及はあまり見られません。
100年に1度の変革期を迎える自動車産業だけに、電動化へ向けた投資が優先されています
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:31.58%
- 有利子負債額:5487億円
- 現金等:9193億円
- 流動比率:95%
財務の健全性は?
自己資本比率は年々上昇傾向で、有利子負債比率も30%前後と無理のない水準。投資を必要とする業界だけに注意は必要ですが、現時点では及第点の財務と言えます。
配当/配当性向
- 配当利回り:— ※予想非公表のため(実績ベースで4.18%)
- PER:6.02倍
- PBR:0.52倍
- 株主優待制度:なし
株主還元方針/配当政策
配当金は当期の業績及び経営環境、財務状況等を勘案して決定することを方針とし、安定的な配当の実現と着実な向上に努めるとしています。中期経営計画では配当性向30%以上を目安に掲げています。
配当政策とは裏腹に一株配当の推移は不安定のため、配当目的の投資には不向きです
マツダ 株価推移
直近パフォーマンス
2024/07/19までの年初来パフォーマンスは上図の通りです。2024年は上下を繰り返しながらも全体傾向としては右肩下がりで年初来10%超のマイナス。日経平均が最高値を更新している中、大きくアンダーパフォームしている状況です。
2024年前半は円安が加速しており、同社にはプラス材料なはずですが、株価は一貫して下落傾向…
株価下落理由
主に以下が株価下落の理由となります。
- 決算の内容
- 6月に米国での自動車販売台数減速観測
- 認証不正問題の影響
24/3期は過去最高益記録したものの、3Q決算で期待に届かなかったことで失望売り。25/3期予想も営業利益こそ増益予想な一方で、経常利益は前期比マイナスの予想だったことからポジティブには捉えられませんでした。
また、米国比率が高いだけに、米国市場の失速観測が株価下落に追い打ちをかけています
マツダ まとめ
免責事項はこちら
- 本ブログは株式購入の勧誘や推奨を行うものではありません。何らかの保証・約束するものではありませんので、投資判断はご自身でご判断いただきますようお願いいたします。
- 本ブログで紹介している数字やグラフは、信頼できると判断した情報に基づいて作成しておりますが、その情報の正確性を保証するものではございません。
- 本ブログは、予告なしに内容が変更・削除等されることがあります。
- 本ブログに掲載している情報は、その時点で調査した情報であり、時間の経過とともにその情報が陳腐化している可能性がございます。その場合もいかなる責任は負いかねますのでご了承ください。