【日清製粉グループ】株価下落の理由は?実質累進配当に加え株主優待付き銘柄
2024年は年初から約10%株価下落の日清製粉グループ本社。24/3期は過去最高益を記録したものの、25/3期予想がコンセンサスを下振れしたことが要因だと考えられます。
では、株価下落の現時点は割安と言えるのかについて考察していきます。
- 日清製粉グループへの投資判断に悩んでいる
- 日清製粉グループの株価下落理由が知りたい
日清製粉グループ本社 会社概要
製粉大手4社の一角
日清製粉グループの持株会社。主力の製粉はニップン、昭和産業、日東富士製粉とともに製粉大手4社に数えられます。中でも同社はシェアNo.1を誇り、製粉事業以外にも食品、パスタ類なども強いです。
事業ポートフォリオ
- 製粉:小麦粉、ふすま等を製造・販売
- 食品:パスタ・パスタソース・冷凍食品等
- 中食・惣菜:弁当・惣菜等調理済食品の製造・販売
- その他:穀類・食品・化学製品等の生産加工設備の設計・工事
海外比率
米国およびオーストラリア製粉事業を中心に海外比率は3割強。海外生産し、現地販売を行う現地完結型を成長戦略に掲げています。
日清製粉グループ本社 過去業績
売上/営業利益率
業績上昇/下落理由
2023年度は増収増益で期初予想も上回るなど好調。価格改定の効果もあり、いずれの事業も増益。人流の回復も後押しし、過去最高益となっています。
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
ROE・EPSともに右肩上がりではあるものの、ROA(総資産回転率)がが低く、ROEは6%台と低調。2026年度のROE目標は7%を目安としています。
後述しますが、配当や株主還元は積極的に行なっています
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:9.42%
- 有利子負債額:471億円
- 現金等:1077億円
- 流動比率:223%
財務の健全性は?
有利子負債以上に手元の現金を有しており実質無借金経営となります。いずれの指標も安全水準であり、財務は盤石です。
配当/配当性向
- 配当利回り:2.79%
- PER:16.15倍
- PBR:1.07倍
- 株主優待制度:あり
株主還元方針/配当政策
連結ベースでの配当性向40%以上を基準として、配当を継続的に行うことを基本方針としています。
2022年度から2026年度を対象とした中期経営計画では減配はできる限り回避するとし、実質的な累進配当に近い状態です
株主還元方針/配当政策
500株以上保有の株主に対して自社製品もしくは寄付から選ぶことができます。詳しくは会社HPをご確認ください。
日清製粉グループ本社 株価推移
直近1年パフォーマンス
2024/06/06を起点とした直近1年のパフォーマンスが上図の通り。2023年11月に大きく上昇したものの、年末にかけて下落。2024年は年度末に向けて上昇したものの、そこから一転して下落しており、年初来で約10%の下落となります。
株価下落理由
24/3期は過去最高益を記録したものの、25/3期業績予想が前期横ばいの見通しでコンセンサスを下振れしたことが要因だと考えられます。PER20倍前後が定位置でしたが、だいぶ割安感が出ているのではないでしょうか。
安定した配当を得つつ、株主優待も付いてくる点が魅力の銘柄です
日清製粉グループ本社 まとめ
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