銘柄分析
PR

【双日】累進配当導入で株価急上昇の高配当銘柄!PBR1倍割れで割安放置?

8656s384
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
無料アプリで隙間時間に情報収集

今話題のmoomoo証券!

こいち
こいち
  • スマホから手軽に相場の全体像を把握
  • ヒートマップで業種別パフォーマンスがわかる
  • 個別株の分析がパソコンなしで可能
moomoo証券

中期経営計画にて累進配当を公表した双日。人気が高まる総合商社の中でも、株価は割安に放置されておりPBR1倍割れの状況が続きます。今回はそんな双日への投資妙味に関して考察していきます。

こんな人におすすめ
  • 総合商社への投資を検討中
  • PBRが1倍を割れている割安銘柄を探している
  • 双日への投資を検討中
  • 累進配当を宣言している安定配当銘柄を探している

双日

7大商社の一角

2003年設立の総合商社。日本の7大総合商社(5大総合商社+豊田通商、双日)に数えられます。ニチメンと日商岩井の株式移転によって設立された企業であり、双日としては2003年設立ですが、前身の2社は1890年代に発足した歴史ある企業です。

社長交代

2024年4月1日付で上村執行役員が社長に昇格予定。化学部門やエネルギー分野を長く担当した方になります。

セグメント/事業内訳

他総合商社と比較しての強み/特徴は?

国内民間航空機代理店としてNo.1のシェアを誇る、航空宇宙事業は双日の特徴と言えます。航空機の他に化学品事業やオートモーティブ事業に強みを有します。

セグメント内訳及び代表企業
  • 化学品:化学製品のトレードビジネス
    • 代表企業:双日プラネット
  • 金属・資源・リサイクル:鉄鋼総合商社ビジネス、資源権益(炭鉱操業)
    • 代表企業:メタルワン
  • オートモーティブ:日本、欧州などでの中古車自動車販売業
    • 代表企業:双日オートグループジャパン
  • 航空宇宙・輸送PJ:航空機の代理店販売、空港運営、北米鉄道事業
    • 代表企業:双日エアロスペース
  • 生活産業・アグリ:肥料や食料・飼料などのトレード
    • 代表企業:双日建材、日商岩井紙パルプ
  • リテール・コンシューマー:北米産冷凍牛肉の輸入、ベトナムでの小売事業
    • 代表企業:双日食料
  • インフラ・ヘルスケア:脱炭素・エネルギー、医療・ヘルスケア、通信
    • 代表企業:エルエヌジージャパン、さくらインターネット

資源/非資源割合

23/3期は一過性要因含め、資源割合は5割強。他総合商社と比較しても平均的な割合となります。非資源を強化しており、上図の通り年々上昇傾向となります。

海外比率

海外比率は5割強。主にアジア・オセアニアの比率が高く、中でもベトナムでの事業展開が顕著であり、強みと言えます。

ベトナム(東南アジア)で積極的な事業展開

ベトナム戦争以降、ベトナムという国に可能性を見出し、国家建設への協力など国家の発展に貢献してきた歴史があります。ミニストップベトナムや物流事業など、今でもベトナム市場に積極的に進出。

業績

売上/営業利益率

22/3期、23/3期と資源価格の上昇、円安による押し上げ効果により総合商社全体的に業績好調。双日も石炭価格の上昇を追い風に、金属・資源・リサイクル事業が利益を押し上げています。

EPS/ROE

ここ数年は自社株買いもコンスタントに行っており、 EPS/ROEともに上昇傾向。セグエントごとにROIC目標を設定してIR資料で公表するなど、株主還元姿勢は非常に高い会社と言えます。ただ、資源価格による影響が大きいため、今後も変動幅は大きいことが予測されます。

自己資本比率など財務指標

自己資本比率は年々良化傾向で他総合商社並の30%台まで上昇。有利子負債比率も良化傾向ですが、100%超えのやや高い水準です。

事業投資を多く行う業態ですが、稼いだキャッシュと資産入替によって回収したキャッシュで、新規投資と株主還元を行うことを基本方針としています。

配当/配当性向

  • 配当利回り:3.90%
  • PER:7.93倍
  • PBR:0.83倍
  • 株主優待制度:なし

累進配当導入

2023年11月27日に公表された「中期経営計画2026」にて期間内(2024〜2026年度)は累進配当を宣言。調整後DOE4.5%とした累進配当を基本方針としています。

従来はDOE4%を目安としていたため、増配への期待も高まります。

調整後DOE:支払配当÷前期末調整後自己資本(為替換算調整等の一過性変動要素を除外した自己資本)

PBR1倍割れ

2023年度を最終年とする、中期経営計画にてPBR1倍割れ是正を目標に掲げていましたが、目標の中で唯一未達に終わっています。他総合商社が軒並み改善が進んでいることからも、是正に向けた動きが加速する可能性が高いです。

自社株買い

現在の中期経営計画(2021年度〜2023年度)以降、自社株買いが加速。前述の通り、PBR1倍割れは引き続き課題のため、今後も期待できるのではないでしょうか。

競合比較

唯一の時価総額1兆円割れで割安?

他総合商社と比較しています(画像をスライドすると5大商社の比較も見れます)。時価総額は唯一の1兆円未満であり、PBR1倍割れているのも双日と住友商事のみとなります。他社比較ではまだまだ割安と言えるのではないでしょうか。

株価

日経平均とは年初来でほぼ同じようなパフォーマンスですが、総合商社比で見るとアンダーパフォームしています。他社がバフェット銘柄として注目を集めている中、取り残されている感がありますね。

今後の株価予想

他総合商社がPBR1倍割れを解消しているだけに、今後も是正に向けた動きは加速するものと考えられ、累進配当もその一環であると言えます。ですので、少なくともPBR1倍回復までは株価上昇の可能性も高いと考えられます。

まとめ

  • 7大総合商社の一角であり、規模は一番小さいが東南アジア(ベトナム)に強み
  • 資源価格上昇により、ここ数年は業績が拡大中
  • 7大商社で唯一時価総額1兆円未満、PBRも1倍割れと企業価値向上が課題
  • 対策の一環として累進配当を宣言するなど、今後もPBR是正への動きが加速すると予測
  • 累進配当で安定配当を得つつ、株価上昇余地もある銘柄
あわせて読みたい
【丸紅】累進配当で人気の銘柄を他総合商社と徹底比較!
【丸紅】累進配当で人気の銘柄を他総合商社と徹底比較!

免責事項

  • 本ブログは株式購入の勧誘や推奨を行うものではありません。何らかの保証・約束するものではありませんので、投資判断はご自身でご判断いただきますようお願いいたします。
  • 本ブログで紹介している数字やグラフは、信頼できると判断した情報に基づいて作成しておりますが、その情報の正確性を保証するものではございません。
  • 本ブログは、予告なしに内容が変更・削除等されることがあります。
  • 本ブログに掲載している情報は、その時点で調査した情報であり、時間の経過とともにその情報が陳腐化している可能性がございます。その場合もいかなる責任は負いかねますのでご了承ください。
Twitterからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT ME
こいち
こいち
投資家/コンサル
投資家ブロガー(投資歴5年)/日米高配当株を中心に個別株に投資中/経歴:大手メーカー→スタートアップ→外資IT→コンサル(独立)

年間配当額は50万円オーバー!2023年10月末時点でポートフォリオの評価益は30%超え。過去持ち株の無配転落を機に銘柄選定を強化中
記事URLをコピーしました