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業績の低迷により株価も低迷中のユニチカですが、ここに来て一時ストップ高になるなど株価が急騰。その理由は次世代エネルギー向けの素材を開発したことによるものです。
では、そんなユニチカは投資対象としてどうなのか過去の業績などを振り返りながら考察していきます。
こんな人におすすめ
- ユニチカへの投資判断に悩んでいる
- ユニチカの株価上昇理由が知りたい
ユニチカ 会社概要
繊維素材メーカー
大阪に本社(東京にも本社あり)を構える繊維素材メーカー。祖業の繊維メーカーから世界有数のフィルム・樹脂・高機能資材製品を持つ非繊維素材中心の機能素材メーカーへ事業展開を図っています。
事業ポートフォリオ
セグメント詳細
- 高分子:フィルム、合成樹脂、バイオマスプラスチック
- 機能資材:不織布、産業繊維、ガラスクロスなど
- 繊維:衣料、生活雑貨、寝装など
海外比率
海外比率は2割強。東アジアを中心に欧米並びに南米などの地域で事業を展開しています。
ユニチカ 過去業績
売上/営業利益率
業績下落理由
フィルム事業において包装分野で東南アジアでの競争激化により販売価格が下落。原燃料高も影響し、24/3期は営業赤字予想に下方修正しています。
安価なメーカーが台頭してるとなると事業環境がかなり厳しいと考えられます。
EPS/ROE
- EPSは上昇傾向か
- ROEは8%を継続的に超えているか(8%未満の場合は上昇傾向かどうか)
- 資本政策に積極的に取り組んでいるか
企業価値向上策/資本政策
EPSは右肩下がり。ROEも高い時期はありましたが不安定。2025年度に向けた中期経営計画を公表していますが、資本政策に関する言及はほぼありません。
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
23/3末時点
- 有利子負債比率:221.9%
- 有利子負債額:934億円
- 現金等:96.1億円
- 流動比率:226%
財務の健全性は?
有利子負債が多く、財務には懸念材料があります。
フリーキャッシュフローはずっと安定してましたが、23/3期は大きくマイナスに。
配当/配当性向
※2024/04/04時点
- 配当利回り:0.00%
- PER:—倍
- PBR:0.31倍
- 株主優待制度:なし
株主還元方針/配当政策
近年、配当の実績はありません。
ユニチカ 株価推移
直近1年パフォーマンス
業績の低迷もあり、直近1年は低パフォーマンス。好調な日経平均を尻目に下落傾向が続いていましたが、2024年4月初旬に一時ストップ高になるなど株価が大きく上昇しています。
次世代エネルギー用素材を開発
ハイエンドロピー合金(5種類以上の元素が同程度含まれる主成分を持たない多元系合金)を合成する技術を開発したと発表。
次世代エネルギーの水素生成電極や燃料電池用触媒などの創出への期待から、株価が一時ストップ高になるなど大きく上昇しています。
ユニチカ まとめ
- 競争環境の激化により海外での販売価格が低下し、24/3期は赤字予想
- EPS/ROEは不安定で中長期的には低下傾向
- 有利子負債が多く、株主還元も行っていない
- 直近1年は株価低下傾向も、2024年4月に入り株価が急騰
- 次世代エネルギー向けの材料を開発したと発表したことによる期待
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ABOUT ME
投資家ブロガー(投資歴5年)/日米高配当株を中心に個別株に投資中/経歴:大手メーカー→スタートアップ→外資IT→コンサル(独立)
年間配当額は50万円オーバー!2023年10月末時点でポートフォリオの評価益は30%超え。過去持ち株の無配転落を機に銘柄選定を強化中