【GENDA】株価上昇の理由は?円高加速で資金シフトに期待の注目の中小型グロース銘柄
8月中旬から株価を大きく上げ、日経平均をアウトパフォームしているGENDA。猛暑や好調な米国事業によって業績拡大の期待が高まっていることや、円高の進行により中小型株に資金がシフトしていることが理由だと考えられます。
今回はそんなGENDAを考察していきます。
- GENDAへの投資判断に悩んでいる
- グロース銘柄への投資を考えている
GENDA会社概要
「GiGO」運営
アミューズメント施設「GiGO」などを運営する企業。ゲームマシンのレンタルが祖業であり、2020年にはセガのゲームセンター部門を買収。着々と店舗数を増やし、国内ゲームセンター市場の第3位に位置しています。
2018年に設立し、わずか5年後の2023年7月に東証グロース市場にスピード上場を果たしています。
社長
創業社長の申真衣氏は東大卒業後、ゴールドマンサックスを経て同社を創業。モデルとしての側面も併せ持つ異色のキャリアにも注目が集まっています。
事業ポートフォリオ
- プラットフォーム:アミューズメント(ゲームセンター)、カラオケなど
- コンテンツ:キャラクターマーチャンダイジングやコンテンツ
世界一のエンターテイメント企業を目指す
後述しますがM&Aを成長戦略の最重要手段とし、2040年に世界一のエンターテイメント企業になることを目指すとしています。
IPビジネスの強化
現時点ではゲーセンやカラオケなどのプラットフォーム事業が主体ですが、今後M&Aなどを活用したIPビジネスの強化を進めて行くとしています。2023年11月にはギャガ社を買収するなど、コンテンツ事業を加速させています。
知的財産を活用して利益を得るビジネスのことです。自社で有するキャラクターなどを他社が活用する際、ライセンス料を得るビジネスモデルです。
海外比率
中国や台湾、米国でもアミューズメント施設をオープンするなど、国内にとどまらず海外にも積極的に進出。※海外比率は24/1期の有価証券報告書が出次第更新します。
外資系出身の社長だけに早くから海外戦略を見据えてますね。
GENDA過去業績
売上/営業利益率
M&A戦略
既存事業の成長に加えてM&Aで株式価値を高めていくことを成長戦略の柱としています。創業以来、アミューズメント施設運営など数多くのM&Aを通じて事業の拡大を続けています。
GENDAの業績は下期偏重となるため、四半期で見る場合は注意してください!
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
25/1期予想ではEPSが前期比で微減となる予想。成長投資が優先であり、資本政策等は特に定めていません。
IR資料は適宜必要な情報を分かりやすく開示!ただ、中期経営計画は制定しない方針とのこと。
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:91.43%
- 有利子負債額:178億円
- 現金等:123億円
- 流動比率:139%
財務の健全性は?
上場による増資や銀行からの借入れで成長に向けた投資(有価証券、子会社の取得)を実施しており、フリーキャッシュフローは大きくマイナス。成長投資が必要なフェーズですので、盤石の財務とは言えません。
グロース銘柄ですので、多少はリスクを取ってでも大きな成長が求められています。
配当/配当性向
上場以来、まだ配当は行っていません。
- 配当利回り:0.00%
- PER:42.11倍
- PBR:8.71倍
- 株主優待制度:なし
GENDA株価/将来性
株価上昇理由
2024/09/09までの年初来パフォーマンスは上図の通りです。8月頭に日経平均大暴落の煽りを受けて同社の株価も大幅に下落。ただ、その後は一転して大幅に株価が上昇し、日経平均を大きくアウトパフォームしている状況となります。
株価上昇理由
一時は上場来高値を記録するなど、堅調な株価推移の理由は以下のとおりです。
- 猛暑や米国展開など業績拡大の期待
- 大型株から中小型株への資金シフト
①猛暑や米国展開など業績拡大の期待
2024年の記録的な猛暑により、屋内レジャーに人気が集まるとの見方から同社の業績にも追い風と考えられていることや、米国でも日本のゲームセンターが人気であることなどが伝わったことも注目を集めている一因だと考えられます。
一時は株価が12連騰するなど、暴落後大きく反発する展開が続いています
②大型株から中小型株への資金シフト
8月頭の日経平均暴落の際には為替が一気に円高方向に加速。円安恩恵の大型株にはマイナス材料な一方で、影響が軽微だと考えられる中小型株に資金が流れたことも追い風になっていると考えられます。
グロース株全体で低調なパフォーマンスが続いていましたので、その反動が来るという見方が広がっています
GENDAまとめ
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