【すかいらーくHD】株価下落の理由は?株価軟調で人気優待株は割安なのかを考察
2024年1月に株価2500円超えを記録したものの、その後一転して下落傾向のすかいらーくHD。過熱感が高まった反動や、円安の加速が逆風であることが要因だと考えられます。
そんなすかいらーくHDは割安なのかについて考察していきます。
- すかいらーくHDへの投資判断に悩んでいる
- すかいらーくHDの株価下落理由が知りたい
すかいらーくHD 会社概要
大手ファミリーレストラン
大手ファミリーレストラン「ガスト」「バーミヤン」を軸に「ジョナサン」「しゃぶ葉」などを展開する外食事業を手掛ける企業。外食業界では日本マクドナルドHDに次いで業界2位で、国内に3000弱の店舗数を有します。
事業ポートフォリオ
レストラン事業による単一セグメントで事業を展開。店舗ブランドごとの売上比率は上図の通りで、ガストが全体の4割超で最大勢力となります。
ここ数年でジョナサンからガストへ店舗変更を進めるなど、低価格のガストを軸にしています
海外比率
日本国内での売上が9割超のため、海外売上は公表していません。
現在台湾に72店舗、マレーシアに4店舗、米国に1店舗展開していますが、2025〜2027年の3年間で約100店の海外出店を目指すとしています
すかいらーくHD 過去業績
売上/営業利益率
業績上昇/下落理由
店舗数の純増に加え、主力のガストは既存店の客数・客単価も上昇しており、食材高や人件費高の中でも増収増益。
鬼滅の刃など、人気アニメとのコラボによって想定以上の客数を確保しています
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
2016/12期をピークにEPS・ROEともに低下傾向。中期事業計画では2027年度のROE目標を9〜10%に設定。3年間で国内約300店舗の出店を計画するなど、積極的な店舗拡大戦略を掲げています。資本政策に関する言及は見当たりません。
この店舗拡大戦略には否定的な見方も少なくありません
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:61.19%
- 有利子負債額:993億円
- 現金等:268億円
- 流動比率:75%
財務の健全性は?
有利子負債比率、自己資本比率ともに無理の無い水準。フリーキャッシュフローは毎年黒字で安定していることがわかります。
配当/配当性向
- 配当利回り:0.47%
- PER:64.71倍
- PBR:2.95倍
- 株主優待制度:あり
株主還元方針/配当政策
内部留保を確保しつつ、継続的な配当を実施することを基本方針としています。目安として調整後当期利益ベースで約30%の配当性向を掲げています。
株主優待
毎年6月末日および12月末日時点の株主名簿に記載された100株以上を保有する株主に対し、自社グループ店舗で利用できる「株主様ご優待カード」を贈呈しています。
すかいらーくHD 株価推移
直近パフォーマンス
2024/07/16までの直近1年パフォーマンスは上図の通り。好調な日経平均と比較すると大きくアンダーパフォーム。1月中旬には2,500円を超えましたが、その後は軟調な株価推移となっています。
株価が軟調な理由
1月中旬にかけて株価が高騰したことによって割高感が意識されたことや、円安が想定以上に進行したことで内需関連銘柄の同社には事業環境が逆風であることが上値を重くしたと考えられます。
現時点でもPER60倍超と、まだまだ割高感は否めないです
すかいらーくHD まとめ
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