【レーザーテック】株価下落の理由は?半導体関連が好調な中で年初来安値更新の人気銘柄
2024年5月に上場来高値を更新して以降、一貫しげ株価が下落しており年初来安値を更新のレーザーテック。6月に発表された空売りレポートが株価下落の最大要因であると考えられます。
- レーザーテックへの投資判断に悩んでいる
- レーザーテックの株価下落理由が知りたい
レーザーテック 会社概要
マスク欠陥検査装置が主力
半導体検査装置メーカー。半導体向けマスク欠陥検査装置を主力としており、中でも先端半導体向けでは世界シェア100%を誇ります。同製品を中心としたグローバルニッチ戦略により、世界でも名だたる半導体検査装置メーカーに位置付けられています。
事業ポートフォリオ
同社は検査・測定装置の設計、製造、販売を行う単一セグメントとしており、IR資料上でセグメント分けは行っていません。
海外比率
海外比率は約9割。半導体の製造拠点を有する台湾を主に、米国、韓国と幅広い地域で事業を展開しています。
まさにグローバルニッチ製品で、世界各国からニーズがあることがわかります
レーザーテック 過去業績
売上/営業利益率
業績上昇/下落理由
主力のマスク検査装置が堅調に推移。海外比率高く、円安も業績の追い風。高性能DRAM投資が活況で上は測定装置の引き合いも急増しており、業績は右肩上がり。
半導体の調整局面でも、先端半導体向けでも引き合いが多く、安定した業績推移をキープしています
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
EPS・ROEともに右肩上がりでROEは40%前後と超高水準。合計15カ年の中期経営計画を推進しており、22/6期からの3カ年はフェーズ3と位置付けています。
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:4.58%
- 有利子負債額:50億円
- 現金等:298億円
- 流動比率:143%
財務の健全性は?
有利子負債以上に手元の現金を有しており実質無借金経営となります。自己資本比率は低下傾向ですが、受注が増えていることにより「前受金(契約負債)」が負債として計上されているためです。
決して財務が悪化しているわけではなく、財務はいたって健全です
配当/配当性向
- 配当利回り:0.64%
- PER:54.74倍
- PBR:20.17倍
- 株主優待制度:なし
株主還元方針/配当政策
連結での配当性向35%を目安に、業績に応じた弾力的な配当政策を行うとしています。
レーザーテック 株価推移
直近パフォーマンス
2024/07/18までの年初来パフォーマンスが上図の通り。半導体関連銘柄が牽引役として、日経平均が最高値を更新した2024年ですが、レーザーテックは2024年5月に最高値を記録して以降は一貫して下落傾向となります。
年初来マイナス約15%と日経平均を大きくアンダーパフォームしています
株価下落理由
主に空売りレポートの影響が大きいと考えられます。2024年6月に米国のスコーピオン・キャピタルがレーザーテックの決算を不正会計と指摘し、空売りを推奨するレポートを発表。同社の行方に不透明感が広がったことで株価が急落しています。
その後の米国による中国への半導体規制の影響などもあると考えられますが、上記レポートからリスク回避思考が強まったと見ることができます
レーザーテック まとめ
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