【HIS】業績予想上方修正も株価下落の理由は?下落の理由と今が割安なのかを考察
24/10期通期業績予想を上方修正したものの、株価は下落しているHIS。上期は好調な一方で、下期予想を下方修正したことで将来性を悲観的に捉えられたことが要因の一つだと考えられます。
そんなHISへの投資妙味について考察していきます。
- HISへの投資判断に悩んでいる
- HISの株価下落理由が知りたい
エイチ・アイ・エス 会社概要
業界最大手旅行会社
1980年設立の業界最大手旅行会社。海外・国内旅行のパッケージツアー、格安ツアーの企画・販売を手掛け、中でも海外旅行を主としています。
格安航空券のパイオニアでもある企業です!
事業ポートフォリオ
- 旅行:海外旅行及び国内旅行の手配・企画・販売
- テーマパーク:愛知県蒲郡市でのテーマパーク所有・運営
- ホテル:日本、台湾、アメリカおよびインドネシア等でのホテル事業
- 九州産交グループ:自動車運送事業、不動産賃貸業等
2022年に長崎のハウステンボスを売却したことによって、テーマパーク事業の比率は大幅に下落しています
海外比率
海外比率は20%弱。アメリカや台湾、インドネシア等でホテル事業を展開します。
エイチ・アイ・エス 過去業績
売上/営業利益率
業績上昇/下落理由
ハウステンボスを22年9月に売却したことにより売上規模は縮小。柱の海外旅行で欧州や豪州、アジア向けが好調かつ、国内ホテルも訪日客増の影響を受けて増益となります。
営業利益率はコロナ禍前の水準まで戻す見込みです
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
24/10期は5期ぶりに最終黒字となる見込み。売上の8割強を占める旅行事業から、語学学校や施設管理など非旅行事業の売上拡大を目指すとしています。
負債の削減が最優先であり、株主還元強化などの資本政策への期待は薄いです
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:464.72%
- 有利子負債額:2269億円
- 現金等:1108億円
- 流動比率:107%
財務の健全性は?
ハウステンボスの売却など有利子負債の削減に向けて事業の取捨選択を行うなど、財務基盤の強化を中期経営計画で掲げています。現時点でコロナ禍からの回復途上であり、財務は苦しい状況です。
配当/配当性向
- 配当利回り:0.63%
- PER:16.94倍
- PBR:2.20倍
- 株主優待制度:あり
株主還元方針/配当政策
企業体質の強化と今後の事業展開などを勘案しつつ、実績に応じて安定的かつ継続的に会社の利益配分を実施していくとしています。配当性向は10〜15%を計画しています。
コロナ禍で無配が続いていましたが、24/10期は5期ぶりの復配となる見込みです
株主優待
株式保有数に応じてHIS株主優待券及びラグーナテンボス入園割引券を贈呈しています。詳しくは会社HPをご確認ください。
PERは16倍と割安とも割高とも言い難い水準です
エイチ・アイ・エス 株価推移
直近パフォーマンス
2024年は3月に向けて上昇傾向だったものの、4月以降は一転して下落傾向。3月18日につけた2,018円から20%を超える下落となっており、年初来でも10%超の下落となります。
2015年につけた最高値からは3分の1近くまで下落するなど、長期で低迷してます
株価下落理由
4月末に株主優待の権利落ちしたこと、24/10期下期の営業利益予想を下方修正したことが理由と考えられます。24/10期通期予想は上方修正したものの、下期分を下方修正したことでこの先の成長に疑問符が付いています。
円安の影響もあり、日本発海外旅行需要の回復に遅れが見られることが要因としています
エイチ・アイ・エス まとめ
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