【霞ヶ関キャピタル】株価上昇の理由は?4年でテンバガー達成の背景を考察
4年でテンバガー、直近1年でも4倍以上に株価急騰中の霞ヶ関キャピタル。好調な決算がサプライズと捉えられたことや、好調な不動産の取得・売却の情報が大きな手がかりとなっていると考えられます。
今回はその背景や霞ヶ関キャピタルの詳細について考察を行なっていきます。
- 霞ヶ関キャピタルの投資判断に悩んでいる
- 霞ヶ関キャピタルの株価上昇理由が知りたい
霞ヶ関キャピタル 会社概要
不動産コンサルティング業
2015年設立、不動産コンサルティング業一本で事業を展開する企業。不動産開発を対象とした「投資プラットフォーム」を提供しています。
元は自然エネルギー事業との2本立てでしたが、事業は継続してるものの社内リソースを考え、セグメントを統合するなど情勢に合わせた柔軟な経営は同社の強み
ビジネスモデル
通常は土地を仕入れてから建設を行い、利益回収までには3年程度を要するのに対し、同社は土地購入後約6ヶ月で売却。その後はコンサルティングをフィーを得る。といった高回転・高効率・低リスクなビジネスモデルを築いています。
アセット比率
- 物流:冷凍冷蔵倉庫、冷凍自動倉庫など物流施設開発
- ホテル:「FAV HOTEL」ブランドを展開
- ヘルスケア:新規ヘルスケア施設を供給する開発主体
- その他:ドバイを中心に東南アジアでの海外事業
セグメントは不動産コンサルティング業単体で事業を展開。23/8末時点のアセット別パイプラインの比率は上図の通りで、物流施設の開発比重が高くなっています。
海外比率
日本国内での売上が9割以上を占めるため、海外売上は公開していません。
霞ヶ関キャピタル 過去業績
売上/営業利益率
業績上昇/下落理由
物流事業とホテル事業が順調に拡大し、販売用不動産の売却が増加。海外事業で売却益を計上したことも相まって業績は急拡大中となります。
インバウンド増加によるホテル需要や、物流の2024年問題による物流施設の需要などニーズを的確に捉えています
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
ROE/EPSともに右肩上がり。株主還元も増配に加え、株主優待もつけるなど株主に配慮したものとなっています。
中期経営計画は5ヵ年計画を4カ年に短縮するなど想定を上回るペース!高成長の中でも株主還元も積極的!
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:254.32%
- 有利子負債額:281億円
- 現金等:58.9億円
- 流動比率:231%
財務の健全性は?
用地の取得などに資金を要するため有利子負債は多く。積極的に投資に回していることからもキャッシュフローは赤字続きですが、流動比率は高く短期的な資金確保は問題ありません。
配当/配当性向
- 配当利回り:1.05%
- PER:28.36倍
- PBR:6.97倍
- 総還元性向:32.4%
- 株主優待制度:あり
株主還元方針/配当政策
経営成績期や配当性向等を総合的に勘案し、将来的かつ継続的な配当を維持することを基本方針としています。
24/8期は好調な業績に加え、プライム市場への上場記念配も加わり大増配を予定!
株主優待
株式保有数と保有期間に応じて株主優待ポイントを贈呈。専用サイトでオリジナル商品などと交換することができます。詳しくは会社HPをご確認ください。
霞ヶ関キャピタル 株価推移
2024/05/02を起点とした直近1年のパフォーマンスは上図の通り。ほぼほぼ右肩上がりに上昇を続けており4年でテンバガー達成。さらには1年で4倍以上に株価が急騰。直近1年の株価上昇理由は以下の通りです。
24/8期予想を好感
2023年10月頭に通期決算を発表し、株価が急騰。24/8期予想が営業利益前期比91%増で年間配当も倍増を予想するなど、当初の中期経営計画での5ヵ年計画を1年前倒しするペースの業績伸長がサプライズとなりました。
その後は12月に増資を発表したことで下落もしましたが、すぐに持ち直しています
レオスキャピタルの保有割合上昇
2024年1月末にはレオス・キャピタルワークスの保有割合が上昇したことが判明し、需給思惑的な買いが増え、株価が上昇。
その後も用地の取得や不動産売却の発表など、業績上昇への手がかりが発表されるたびに株価が上昇する展開が続いています。
ただ、4月以降はやや下落トレンドにも見えるので反動には注意したいですね
霞ヶ関キャピタル まとめ
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