銘柄分析
PR

【商船三井】安定配当目的には不向き?株価上昇の理由と投資妙味について解説

8656s384
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
無料アプリで隙間時間に情報収集

今話題のmoomoo証券!

こいち
こいち
  • スマホから手軽に相場の全体像を把握
  • ヒートマップで業種別パフォーマンスがわかる
  • 個別株の分析がパソコンなしで可能
moomoo証券

配当利回り4%超の高配当銘柄として新NISAでも注目を集めている商船三井。株価/業績の変動幅が大きいことで知られる海運業ですが、どのような点に注目すべきか含めて考察していきます。

こんな人におすすめ
  1. 商船三井への投資判断に悩んでいる
  2. 海運銘柄への投資を検討している

商船三井会社概要

三大海運会社の一角

1942年(昭和17年)設立の大手海運会社。日本郵船、川崎汽船と並ぶ日本の三大海運会社の一角に数えられます。23/3期の売上、利益ベースでは日本郵船に次ぐ2番手に付けています。

強み・特徴

LNG輸送やエネルギー事業においてのポジション優位性が世界的に見ても高いです。

事業ポートフォリオ

セグメント詳細
  • ドライバルク事業:保有するドライバルク船による海上貨物輸送
  • エネルギー事業:石炭輸送船やLNG船等による海上貨物輸送
  • 製品輸送事業:自動車専用船での海上貨物輸送、コンテナ船事業等
  • 不動産事業:土地建物賃貸事業及びビル管理事業
  • 関連事業:客船事業、曳船業(タグボート)、商社事業
  • その他:船舶管理業、グループ資金調達業、コンサルティング業等

市況享受型事業

ドライバルク事業、自動車船事業、コンテナ船事業は契約期間が比較的短く、ボラティリティの激しい海運市況との連動性が高い、市況享受型事業と位置付けています。

安定収益型事業

一方の非海運事業(海洋事業、不動産事業)や低・脱炭素エネルギー事業などを安定収益事業と位置付け、今後比率を高めていく狙いがあります。

こいち
こいち

市況享受型事業はボラが激しいから、いっときの売上シェアはあまり参考にならないです。

海外比率

※売上高は計上会社の所在地を基準として分類されています。

商船三井IR

売上/営業利益率

業績上昇/下落理由

22/3期以降、世界経済の回復に伴うに動きの増加により業績が急回復。また、中東リスクにより運賃上昇なども近年の業績を押し上げる要因となっています。

こいち
こいち

外的要因が大きいビジネスですので、安定業績を求めるのは難しいですね。

EPS/ROE

資本コストを上回るROEを継続的に実現し、株主価値を高めていくことを意識しつつ、商船三井ではROAとROA資本コストを用いた管理を行うとしています。

こいち
こいち

資本政策への意識は高いですが、どうしても業績次第という側面が強いです。

自己資本比率

  • 有利子負債比率:57.32%
  • 有利子負債額:1.1兆円
  • 流動比率:65.5%

好業績によりここ2年は自己資本比率急上昇。海運3社比で見ると指標はやや低め。JCRが行う格付けではA+(安定的)と位置付けられています。

配当/配当性向

※2024/02/11時点
  • 配当利回り:4.00%
  • PER:7.70倍
  • PBR:0.79倍
  • 総還元性向:25.4%
  • 株主優待制度:あり

株主還元方針/配当方針

2023年度から2025年度までの新たな株主還元方針として、配当性向30%(前年度は25%)と一株当たり150円の下限配当を採用しています。

こいち
こいち

正直安定配当には不向きですが、下限配当150円は2021年以前の水準を見るとかなり魅力的。

自社株買い

自社株買いの定期実施を約束はしておらず、資本が想定以上に積み上がった場合に「都度判断」と位置付けています。

株主優待制度

中長期的に保有してもらうことを目的として、自社で展開するクルーズやフェリー事業にちなんだ各地の名産品等(3000円相当)をラインナップしたカタログが贈呈されます。

詳細は公式をご確認ください。

商船三井競合比較

PER/PBRの割安度

全社比、競合比で見てもPER/PBRは割安水準。

商船三井株価/将来性

株価上昇理由

直近1年は日経平均をアウトパフォーム。2024年に入り、新NISA銘柄としても注目が集まっており、株価が大きく上昇しています。

こいち
こいち

配当利回りが注目の理由と考えられますが、不安定なだけに安定配当には不向きです。

リスク

海運市況に大きく影響を受ける銘柄だけに市況次第という側面は拭えません。ここ数年は恩恵が大きいですが、中長期で見た場合には逆も然りですので、海運市況の悪化が最大のリスクと考えられます。

商船三井まとめ

  • 経済回復に伴う物流の増加や中東緊迫の影響による運賃上昇もあり、好業績
  • 景気の波は大きいものの、好況時にはROE40%を超える年も
  • 的要因で業績の変動が激しく、中長期での安定を求めるには不向きな銘柄
  • 一時的に配当利回りは上昇していますが、安定配当の期待は薄
  • 長期投資よりは短期から中期向きの銘柄
あわせて読みたい
【三井物産】資源ビジネスに強みの総合商社!累進配当&バフェット銘柄としても注目!
【三井物産】資源ビジネスに強みの総合商社!累進配当&バフェット銘柄としても注目!
免責事項はこちら
  • 本ブログは株式購入の勧誘や推奨を行うものではありません。何らかの保証・約束するものではありませんので、投資判断はご自身でご判断いただきますようお願いいたします。
  • 本ブログで紹介している数字やグラフは、信頼できると判断した情報に基づいて作成しておりますが、その情報の正確性を保証するものではございません。
  • 本ブログは、予告なしに内容が変更・削除等されることがあります。
  • 本ブログに掲載している情報は、その時点で調査した情報であり、時間の経過とともにその情報が陳腐化している可能性がございます。その場合もいかなる責任は負いかねますのでご了承ください。
Twitterからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT ME
こいち
こいち
投資家/コンサル
投資家ブロガー(投資歴5年)/日米高配当株を中心に個別株に投資中/経歴:大手メーカー→スタートアップ→外資IT→コンサル(独立)

年間配当額は50万円オーバー!2023年10月末時点でポートフォリオの評価益は30%超え。過去持ち株の無配転落を機に銘柄選定を強化中
記事URLをコピーしました