【任天堂】株価下落の理由は?将来性や任天堂への投資妙味を考察
個人投資家にも人気の任天堂。家庭用ゲーム一本で事業を展開しており、ヒット作の有無や新作の売れ行きにもよって、業績・株価ともに変動しやすい銘柄だと言えます。そんな任天堂は長期投資向きなのかについて考察していきます。
- 任天堂への投資判断に悩んでいる
- 任天堂の株価変動要因が知りたい
任天堂 会社概要
家庭用ゲーム機メーカー
家庭用ゲーム機&ソフトの世界的メーカー。家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」、携帯型ゲーム機「Switch Lite」の開発・製造・販売、専用ゲーム機・スマホ向けゲームソフトの開発・販売。
セグメント比率
任天堂は単一セグメントのため、製品の種類別に上図のように分類しています。
事業は多角化せず、ゲーム機一本!それだけに新商品の売れ行きや期待などで業績・株価ともに大きく動きます
海外比率
海外比率は8割弱。特に米大陸、欧州での比率が高く、ドルやユーロなどの為替次第で大きく左右されます。
任天堂 過去業績
売上/営業利益率
業績上昇/下落理由
業績はNintendo Switchのハード・ソフトの売上次第。ハードは有機ELモデルが底堅いが、これまで業績を牽引してきたソフト(ゼルダの伝説)の反動減もあることから、業績は軟調になる見込み。
25/3期中にスイッチの後継機種を発表する予定であり、業績の反転につながるか、発表に注目が集まります
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
ドル建ての資産が多いため、為替の行方次第で期末の経常利益が大きく変動。25/3期はROE・EPS共に大幅下落予想ですが、為替次第で上方修正される可能性もあるため、注視する必要があります。
25/3期の期初想定為替レートは1ドル140円、1ユーロ155円のため、7月時点では上振れする可能性が高くなります
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:0%
- 有利子負債額:0円
- 現金等:0.85兆円
- 流動比率:536%
財務の健全性は?
有利子負債は抱えておらず無借金経営となります。いずれの指標も高水準で、財務は超安定していると言えます。
1兆円近いキャッシュを有しており、超キャッシュリッチ企業!
配当/配当性向
- 配当利回り:1.63%
- PER:30.72倍
- PBR:3.54倍
- 株主優待制度:なし
株主還元方針/配当政策
配当は各期の利益水準を勘案した配当により実施するとしています。一つの目安として、連結配当性向50%を基準としています。
配当利回りは1%台で株主優待もないため、配当目的の投資には不向きです
任天堂 株価推移
直近パフォーマンス
2024/08/04までの年初来パフォーマンスは上図の通り。年初から大きく上昇し、一度下落するも7月にかけて大幅に上昇。7/11には上場来高値の9,100円を記録したものの、そこからは一転して大きく下落しています。
将来性
家庭用ゲーム一本で事業を展開しており、ヒット作の有無によって業績・株価は大きく変動すると考えられます。25/3期中にスイッチの後継機を発表する見込みですが、仮にコケるようなことがあると株価にも大きく影響を与える可能性があります。
長期的には株価は上昇してますが、2010年代前半は長く低迷している時期もあるなど、ややギャンブル要素のある銘柄だと考えています
任天堂 まとめ
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