【しまむら】過去最高益も株価下落の理由は?上場来高値更新後低調な理由を考察
過去最高益更新で3月には上場来高値を更新した「しまむら」ですが、4月以降は一転して株価が下落。今回はその理由や背景について考察をしていきます。
- しまむらへの投資判断に悩んでいる
- しまむらの株価下落理由が知りたい
しまむら 会社概要
国内2位の衣料品チェーン
郊外を中心に安価な衣料品チェーンストア「しまむら」を中心に全国展開する企業。ユニクロを擁するファーストリテイリングに次いで国内売上高は第2位となります。
特徴
ユニクロのように製造部門を持つ「SPA」の業態ではなく、各アパレルメーカーから仕入れて販売する「小売り」の業態となります。
事業ポートフォリオ
衣料品を主としたソフトグッズの販売を行うチェーンストア群として事業を展開。ブランド別の売上比率は上図の通りで「しまむら」が4分の3を占めます。
ベビー業態「バースデイ」の積極出店を進めています
海外比率
台湾において「思夢樂」ブランドで事業展開をしていますが、海外売上比率は約1%とほぼ国内偏重となります。
成長戦略として海外事業を掲げていますが、ユニクロのように海外展開を積極的に進める感じではありません
しまむら 過去業績
売上/営業利益率
業績上昇/下落理由
ベビー業態「バースデイ」を中心に店舗数の拡大を行い業績上昇傾向。好採算のプライベートブランド(PB)の販売が堅調であることから利益率も高水準を維持しており、過去最高益の更新が続きます。
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
2024年4月に新中期経営計画2027を発表。株主資本コストを上回るROE8%を目標に、配当性向、DOEの目安値ともに引き上げ、株主還元の強化を発表しています。
ROEの目標値から分かるように、結構保守的な目標や目安を出してくるイメージです
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:0%
- 有利子負債額:0円
- 現金等:1612億円
- 流動比率:661%
財務の健全性は?
無借金経営。自己資本比率は90%弱と超高水準であり、いずれの指標を見ても財務は盤石です。
配当/配当性向
- 配当利回り:2.61%
- PER:13.29倍
- PBR:1.12倍
- 株主優待制度:あり
株主還元方針/配当政策
規模拡大に向けた成長投資を進めるために配当性向35%、DOE3%程度を目安に配当を行いたいとしています。
DOEを採用してる安心感はありつつ、財務が盤石なだけにまだまだ余力はあると言えます
株主優待
100株以上保有の株主に対して、国内のしまむらグループで利用できる「株主お買物券」を贈呈しています。詳しくは会社HPをご確認ください。
しまむら 株価推移
直近パフォーマンス
2024/07/02までの年初来パフォーマンスが上図の通り。3月末に上場来高値の9,000円台をつけたものの、4月以降は一転して株価は下落傾向で年初来約10%のマイナス。最高値からも約20%の下落と低迷しています。
株価下落理由
4月に24年2月期の決算を発表。従来計画を上回り、最高益を更新したものの、25年2月期が市場コンセンサスを下回ったことから、収益成長率の低下が嫌気され株価が下落傾向となっています。
成長率は低下の見込みですが、PER13倍と決して割高では無いので投資妙味はあると考えています
しまむら まとめ
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