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長年にわたって業績・株価ともに低迷してきた新都ホールディングスですが、2024年は年初から株価が2倍以上に伸長。北山商事を子会社化すると発表したことで大きく注目を集めたことがその理由です。
今回はその背景や、新都ホールディングスがどのような会社かについて考察していきます。
こんな人におすすめ
- 新都ホールディングスへの投資判断に悩んでいる
- 新都ホールディングスの株価上昇理由が知りたい
新都ホールディングス 会社概要
日中間の貿易事業
主に日本と中国間の貿易事業を手掛ける卸売業者。元はアパレル製品の輸出入がメインでしたが、現在は廃プラや廃金属リサイクル関連の貿易事業に事業を集中しています。
事業ポートフォリオ
セグメント詳細
- 貿易:日用雑貨品、酒類の輸出に加えポリエチレンテレフタレートの輸入、プラスチック再生製品の輸出入取引
- アパレル:カジュアルウェアの企画、生産委託、卸売等
- 不動産:インバウンド不動産事業(開発・売買・仲介業務等)
海外比率
新都ホールディングス 過去業績
売上/営業利益率
業績上昇/下落理由
非鉄金属スクラップ加工会社との大口取引が拡大したことや、国内大手鉄鋼商社との鉄スクラップ取引を開始したことにより、24/1期は大幅増収となりました。
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
25/1期予想では3期ぶりに最終黒字を見込んでいます。
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
※24/1末時点
- 有利子負債比率:29.66%
- 有利子負債額:2.44億円
- 現金等:1.81億円
- 流動比率:395%
財務の健全性は?
14/1期、17/1期は債務超過に。増資や新株予約権の発行などにより、自己資本は大きく回復しましたが、未だにフリーCFはマイナス続きで不安定です。
配当/配当性向
期間内で配当の実績はありません。
※2024/04/24時点
- 配当利回り:0%
- PER:80.98倍
- PBR:5.13倍
- 株主優待制度:なし
株主還元方針/配当政策
利益に応じた適正な配当政策を基本としていますが、厳しい業績が続いていることから無敗の状況が継続しています。
新都ホールディングス 株価推移
年初来で2倍以上に
長らく業績は低迷していましたが、2024年4月にストップ高を記録するなど株価が急騰。年初来のパフォーマンスは2倍に達しています。その主な理由は北山商事を子会社化すると発表したことによるものです。
北山商事を子会社化
4/18に金属リサイクル事業の北山商事を子会社化すると発表。新都ホールディングスの主要仕入先であり、23/9期は営業利益1.8億円を計上していることから、業績の下支え効果などを期待され株価が大きく上昇しています。
本業でも黒字化予想であり、追加のプラス要因として長年赤字続きだっただけに注目が集まっています
新都ホールディングス まとめ
- アパレルから貿易事業にシフトし、業績は回復傾向
- 一時期の債務超過期から回復し、自己資本比率は上昇傾向
- 北山商事を子会社化するとの発表から、業績の下支え効果などを期待し、株価が年初から2倍以上に
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ABOUT ME
投資家ブロガー(投資歴5年)/日米高配当株を中心に個別株に投資中/経歴:大手メーカー→スタートアップ→外資IT→コンサル(独立)
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