【京成電鉄】最高益も株価下落の理由は?オリエンタルランド株をめぐって注目の銘柄
2024年2月に上場来高値をつけた京成電鉄ですが、3月以降は一転して下落傾向の京成電鉄。アクティビストの圧力によるオリエンタルランド株の売却期待から株価が上昇していましたが、その反動減で株価が下落中と考えられます。
今回はそんな京成電鉄への投資妙味に関して考察していきます。
- 京成電鉄への投資判断に悩んでいる
- 京成電鉄の株価下落理由が知りたい
京成電鉄 会社概要
大手私鉄会社
千葉県市川市に本社を構える、大手私鉄会社。東京都東部・千葉県・茨城県を基盤に京成電鉄を筆頭に鉄道事業8社にバス事業、タクシー業など運輸事業を中心に展開。他にも不動産業、流通業などを展開しています。
オリエンタルランドとの関係
同社はオリエンタルランドの株式20%弱を保有する筆頭株主となります。
アクティビストにこの株の一部売却を求められており、現在株価が動いている要因にもなります
事業ポートフォリオ
- 運輸:鉄道、バス、タクシー等の営業
- 不動産:不動産賃貸、不動産販売等
- 建設:土木・建築工事等の請負
- レジャー・サービス:ホテル・旅行業等
- その他:鉄道車両、自動車の整備等
- 流通:ストア業、百貨店業等による商品の販売
海外比率
海外売上はほとんど無いため、売上比率は公表していません。
京成電鉄 過去業績
売上/営業利益率
業績上昇/下落理由
インバウンド需要や京成線の運賃値上げも寄与し、主軸の運輸(鉄道)事業が堅調。営業利益・経常利益はコロナ前の水準を超え、過去最高を更新する予想となります。
空港線の運行も行っているため、インバウンドの効果は大きいですね
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
24/3期はオリエンタルランド株売却によりEPS・ROEともに大幅上昇。25/3期は反動減こそあるものの、過去の推移から見て高水準となる見込みです。ただ、資本政策に関する言及はほぼ見当たりません。
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:75.26%
- 有利子負債額:3399億円
- 現金等:823億円
- 流動比率:64.4%
財務の健全性は?
オリエンタルランドの株を一部売却したことにより、24/3期はフリーキャッシュフローが大幅プラスに。固定資産が多く、投資を必要とする業界ではありますが、自己資本比率、有利子負債比率ともに及第点の水準と言えます。
配当/配当性向
- 配当利回り:0.69%
- PER:18.09倍
- PBR:1.88倍
- 株主優待制度:あり
株主還元方針/配当政策
内部留保資金の確保や業績等を勘案しながら、安定的かつ継続的に利益還元していくことを基本方針としています。連結配当性向10%以上を目標としています。
配当利回り、配当性向は低く、配当目的にしては物足りない水準
株主優待
株式保有数に応じて株主優待乗車証及びグループ会社優待券を贈呈しています。詳しくは会社HPをご確認ください。
京成電鉄 株価推移
直近パフォーマンス
2024/07/07までの年初来パフォーマンスは上図の通り。2月には上場来高値の7,580円を記録したものの、その後は一転して下落傾向。最高値から約30%の下落となり、年初来でも約20%のマイナスとなります。
株価下落理由
オリエンタルランド株売却による期待から株価が大幅に上昇していた反動減だと考えられます。株式売却の期待からPERが大幅に上昇していましたが、3月頃には材料が出尽くしたことによって減少傾向が続いています。
一時30〜40%あったPERですが、現在は18倍と決して割高感はなく、業績も好調なので材料次第で反転も期待できるのでは無いでしょうか
京成電鉄 まとめ
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