2024.04.02

【小糸製作所】株価上昇の理由は？このまま上昇が続くのか将来性を考察

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直近1年低パフォーマンスながら3月末に株価急騰の小糸製作所。中期経営計画で株主還元の強化等を発表したことによるものです。

では、この流れは続くのか？小糸製作所の過去業績などを振り返りながら考察していきます。

こんな人におすすめ

小糸製作所への投資判断に悩んでいる
小糸製作所の株価上昇理由が知りたい

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Contents

小糸製作所会社概要
小糸製作所過去業績
小糸製作所株価推移
- 直近1年のパフォーマンス
- 株価上昇理由
小糸製作所まとめ

小糸製作所会社概要

自動車用ランプのリーディングカンパニー

2015年に創業100周年を迎えた自動車用ランプのリーディングカンパニー。自動車用ヘッドランプは世界シェア約20%を有するグローバルNo.1企業です。

筆頭株主はトヨタ自動車で株式の20%を持ちます。自動車用ランプの販売もトヨタ向けが主力となります。

事業ポートフォリオ

自動車照明器、航空機部品などの製造・販売を行なっていますが、製品によるセグメント分けは行なっていません。

LiDAR

電動化・自動運転など次世代自動車に向けて、LiDARをはじめとするセンシング、スマート交通インフラなど新規事業にも挑戦しています。

こいち

後述しますが利益率も低下傾向のため、新たな収益源を目指していると考えられます。

海外比率

海外比率は6割強。世界5拠点（日本、北米、欧州、中国、アジア）に開発拠点を持っており、特に主力の米国ではシリコンバレーにラボを設立し、先端技術の収集に取り組んでいます。

小糸製作所過去業績

売上/営業利益率

業績上昇/下落理由

中国の販売不振の影響はあるものの、半導体不足による減産影響が縮小し自動車生産台数が堅調に推移していることから24/3期は増収増益となる見込みです。

こいち

ただ、19/3期をピークに利益率は低下傾向であり、競争環境が厳しくなっている？

EPS/ROE

着眼点

EPSは上昇傾向か
ROEは8%を継続的に超えているか（8%未満の場合は上昇傾向かどうか）
資本政策に積極的に取り組んでいるか

企業価値向上策/資本政策

2024年3月28日開催の取締役会にて第1次中期経営計画の採択を決議。5か年で2000億円の株主還元を目指すなど、2026年度ROE・ROIC9%を目指していくとしています。

こいち

株価上昇の大きな要因に！

自己資本比率/フリーキャッシュフロー

23/3末時点

有利子負債比率：3.6%
有利子負債額：226億円
現金等：1458億円
流動比率：317%

財務の健全性は？

有利子負債以上に手元の現金を有しており実質無借金経営です。いずれの指標も高水準であり、財務は良好。

配当/配当性向

※2024/04/02時点

配当利回り：2.05%
PER：15.79倍
PBR：1.17倍
総還元性向：30.3%
株主優待制度：なし

株主還元方針/配当政策

業績及び経営環境等を総合的に勘案し、安定的かつ継続的な配分を基本としています。2024年度〜2026年度の中期経営計画では連結配当性向40%以上を目安に。

こいち

24〜28年度の5か年で2000億円株主還元を目指すとしており、24/3期も自社株買いを行なっています。

小糸製作所株価推移

引用：Google Finance
引用：Google Finance

直近1年のパフォーマンス

直近1年は日経平均を大きくアンダーパフォームしており、年間通じてマイナスとなります。競争環境の厳しさから利益率が低下傾向であることから、将来性を悲観的に評価されていると考えられます。

こいち

PER/PBRが割安とも言えないことが調整している一因とも言えます。

株価上昇理由

2024年3末に中期経営計画を発表したことで株価が大きく上昇。今後、株主還元が強化されるとの期待感から株価が大きく上昇しています。

こいち

ただ、もともと割安ではないのでこの影響は限定的かなというのが個人的な意見。あくまで基本は業績次第かなと考えています。

小糸製作所まとめ

自動車生産台数の回復に伴い、24/3期は増収増益となる見込み
財務は盤石で手元のキャッシュも豊富
24年3月末に中期経営計画で株主還元強化を発表したことで株価急騰
ただ、PER/PBRは割安とは言えないため、これによる株価上昇は限定的？

【小糸製作所】株価上昇の理由は？このまま上昇が続くのか将来性を考察

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