銘柄分析
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【山大】株価上昇の理由は?ストップ高連発の要因や投資する上でのリスクを考察

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花粉症対策の国策銘柄としてストップ高連発の山大。投資対象としておすすめすべきなのか、株価が上昇している背景と合わせて考察していきます。

こんな人におすすめ
  1. 山大への投資判断に悩んでいる
  2. 山大の株価上昇理由が知りたい
  3. 国策銘柄として期待される会社を探している

山大会社概要

木材等住宅資材販売

宮城県石巻市に本社を構える住宅資材販売会社。木材など住宅資材販売と木材加工が主力となります。

強み・特徴

自社で山林を有しており植林→製材→建築→アフターサービスまで一気通貫で手がけます。また、SDGsの一環として花粉症対策の低花粉杉の出荷も行なっています。

事業ポートフォリオ

セグメント詳細
  • 住宅資材:住宅・建設資材の販売、木材加工、自山林の植林育成
  • 建設:住宅建築・大型木造建築、不動産仲介
  • 賃貸:不動産賃貸

海外比率

23/3末時点で海外での売上はなく、国内100%となります。

山大過去業績

売上/営業利益率

業績上昇/下落理由

24/3期は減収減益で営業赤字の見込み。新設住宅着工が低調で住宅資材販売・木材加工が不振。また、原燃料高の高騰の影響を受けているとし、24/3期第3四半期にて下方修正を行なっています。

こいち
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好業績のため株価が上がっている訳ではなく、むしろ業績は低迷。

EPS/ROE

着眼点
  • EPSは上昇傾向
  • ROEは8%を継続的に超えているか(8%未満の場合は上昇傾向かどうか)
  • 資本政策に積極的に取り組んでいるか

企業価値向上策/資本政策

ROEやROIC、資本コストに関する言及は全くなく、資本政策に関する意識は低いです。

自己資本比率/フリーキャッシュフロー

23/3末時点
  • 有利子負債比率:26.42%
  • 有利子負債額:10億円
  • 現金等:16.3億円
  • 流動比率:220%

財務の健全性は?

いずれの指標も及第点の水準であり、財務の懸念材料は特にありません。

配当/配当性向

※2024/03/19時点
  • 配当利回り:0.93%
  • PER:—倍
  • PBR:0.97倍
  • 総還元性向:32.5%
  • 株主優待制度:なし

株主還元方針/配当政策

内部留保の確保に留意しつつ、配当については業績に応じて成果配分とすることを基本方針としています。

こいち
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業績、財務、配当(株主還元)を見る限り、株価上昇の材料は見当たりません。

山大株価/将来性

直近1年のパフォーマンスを日経平均と比較してるのが上図です。大きくアウトパフォームしていることと、2回大きな上昇相場があることが分かりますが、理由は以下の通りです。

①花粉症対策で政府後押し?

2023年11月に一時3倍近くまで株価上昇。これは政府の花粉症対策「初期集中対応パッケージ」で思惑が広がったためです。国策による山大へのポジティブな効果を期待してのものと考えられます。

山大は「少花粉杉」の植樹活動に携わっており、花粉対策関連銘柄と位置付けられています。ただ、国策としての効果は不透明であり、ごく短期的な加熱相場で程なくして株価は元の水準に戻っています。

②仕手筋の存在

2024年2末から3月にかけて更に大きく上昇。これも政府の花粉症対策に端を発したものではないかと言われていますが、株価はその思惑を大きく上回る需給相場となっています。

これは短期的な利益確保を狙った「仕手筋」による攻防が繰り広げられた結果、短期間で株価が乱高下する展開と言えます。仕手筋が相場をコントロールする「仕手株」が何かについては以下をご覧ください。

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このように短期的な需給によって株価が動く相場は、マネーゲームを得意とするプロ投資家以外の方が参戦するには難しい相場と言えますので注意が必要です。

山大まとめ

ポイントまとめ
  • 政府の花粉症対策による後押しを期待する思惑が株価上昇要因
  • ただ、影響や効果は不明で、思惑に端を発する需給相場による影響が大きい
  • 業績は低迷傾向で今期も赤字見込みなので注意が必要
  • マネーゲームを得意としない投資初心者の参戦は避けるべき銘柄
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投資家/コンサル
投資家ブロガー(投資歴5年)/日米高配当株を中心に個別株に投資中/経歴:大手メーカー→スタートアップ→外資IT→コンサル(独立)

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