2024年1〜3月の振り返りと今後注目のセクター
2024年は早くも3ヶ月が経過。新年度を迎えるにあたり、この3ヶ月の振り返り及び今後注目のセクターをまとめてみました。
個人的に注目してるのは化学関連と教育関連です。その理由及び代表的な銘柄の紹介は後述しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 1〜3月日本株で好調だったセクターを知りたい
- 4月以降に注目すべきセクターのヒントが欲しい
2024年1〜3月の振り返り
7銘柄(業種)が日経平均をアウトパフォーム
東京証券取引所に上場している業種別ETF(TOPIX-17シリーズETF)の17銘柄を用いてパフォーマンスの比較を行います。証券コードとそれぞれ業種の内訳は上図の通りです。
年初来のパフォーマンスと損益順に並べ替えたのが上図。17銘柄全てでプラスとなりましたが、同期間の日経平均のパフォーマンスは21.27%となりますので機械<1624>以上の7銘柄が日経平均をアウトパフォームしています。
上位3銘柄(業種)に含まれる企業と好調な理由は以下の通りです。
1位:自動車・輸送機
代表的な銘柄はトヨタ自動車、本田技研工業などの自動車メーカーが名を連ねます。
2024年1月〜3月まで円安トレンドが継続。各自動車メーカーは2023年から続く円安トレンドや、サプライチェーンの混乱解消に伴う生産増の影響もあり、過去最高益を大きく更新する企業が多く出ています。
EV(電気自動車)シフト待ったなしにストップをかけるようにガソリン車の販売が好調であることや、米トランプ氏が大統領再選に現実味を帯びてきたことでエネルギー政策が見直される可能性があることも株価に拍車をかけていると考えられます。
2位:銀行(除く銀行)
代表的な銘柄として東京海上ホールディングスやオリックスなど、保険業やリース会社などが名を連ねます。
損保3社のカルテル問題に端を発し、今後政策保有株の縮減が進む見通しであることにより損保3社を中心に株価が大きく上昇。資本効率の改善が進むとの見方が広がっています。
3位:不動産
代表的な銘柄は三井不動産や三菱地所など。
インフレによる不動産価格の上昇や、マイナス金利は解除されましたが金利の上昇は限定的であるとの見方から、敬遠されていた不動産関連に注目が集まっていると考えられます。
今後注目のセクター
個人的に注目してるのは化学業界と教育関連。注目している理由は以下の通りです。
化学業界
原材料高の影響や中国経済不況などの煽りを受け、2023年以降化学業界全体で低迷。結果として株高の恩恵を得られずに低迷している銘柄が多くあります。
ただ、業績は底を打ってる企業が多く、セクターローテーション的に考えてもこの先注目が集まるのではないかと考えています。
特に半導体関連の事業を有している割に株価がイマイチ上がりきっていないトクヤマや東ソーあたりに注目をしています。
教育関連
2023年以降は海外投資家からの資金流入により、主に外需株に注目が集まってきました。内需株は株高の恩恵を受けずに出遅れている銘柄が多く中でも、特に教育関連に注目をしています。
3月末に令和6年度の政府予算が成立。今年度は特に子育て支援に関する予算が多く、中でも高校生世帯への給付などが盛り込まれています。
加えて、賃上げにより実質賃金がプラスになるとの見通しから、これらの資金の一部が流入することも期待。教育関連でも高校生向け予備校が主力のナガセなどに注目をしています。
まとめ
- 1〜3月好調なセクターは自動車・輸送、不動産、金融関連
- 4月以降は化学業界や内需株に注目
- 内需株の中でも教育関連は政府の子育て支援も後押しになると推測
- 化学業界はセクターローテーションの観点に着目
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