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DOE(株主資本配当率)とは?DOEのメリット/デメリットとおすすめの銘柄を紹介

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最近X(旧Twitter)でDOE採用銘柄という紹介を見たのですが、DOEとはなんでしょうか?

視聴者さん
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こいち
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今回はDOEとはなにか?メリット/デメリット含めた紹介と、DOEを採用してるおすすめの銘柄を紹介していきます!

DOEとは?

DOEの概要

「Divindend on equity ratio」の略称。「株主資本配当率」と和訳され、株主資本に対して企業がどの程度の利益配分を行なっているかを示す指標。

こいち
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「配当性向」と同じように配当の水準を示す指標の一つです。

DOEの求め方

DOEは上図の通り、年間配当総額を株主資本で割って求めることができます。では、株主資本とは具体的になんでしょうか?

純資産とは会社全体の資産から負債を除いて求めることができますが、株主資本はその純資産と近い値です。厳密には上図の通り、純資産から新株予約権を除いて自己資本。自己資本から評価・換算差額等を除いて株主資本となります。

こいち
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純資産とほぼ同義と捉えても、数字の大きな誤差は出ないかと思います。

配当性向との違い

DOEが年間配当総額を株主資本で求めるのに対し、配当性向は当期純利益で求められます。当期純利益は単年の結果ですが、株主資本は過去の積み上げである点が大きく異なる点です。

メリット/デメリット

メリット

配当の安定化

積み上げの株主資本に対して配当金が決まるため、単年の業績に左右されにくく、配当の凹凸が少なくなり安定化する傾向があります。

赤字でも配当

単年で赤字決算だとしても株主資本がある限り、理論上は無配転落など大型減配のリスクが低い。

こいち
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あくまで理論上ですので、コロナ禍のような異常事態ではDOEの方針を見直すことがあります。

デメリット

配当の安定化で述べたとおり、凹凸が少なくなります。単年で突発的な好業績を残しても、業績と配当額にギャップが出やすくなります。

DOEの採用例(タチエス)

配当の安定化

自動車シートを製造するタチエスを例にご説明します。同社は22/3期からDOEを基準とした配当方針に変更。

景気敏感銘柄なため当期純利益の推移にはムラがあり、21/3期は大幅に減配。翌期からDOEを採用したことで一株配当も向上し一躍高配当株化。以降、目安とするDOE4%に向けて徐々に増配が続いています。

株主資本の推移

不安定な当期純利益に対し、上図の通り株主資本は波も小さく安定していることが分かります。

こいち
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DOEを採用した企業は3〜4%程度を目安にしてる企業が多い印象です。

DOE採用前後の株価推移

2021年5月にDOEを配当基準とすることを公表。一時的に急上昇するも、軟調な業績もありその後は調整。業績の回復も相まって高配当銘柄として注目を集めており、年末から年始にかけて大きく上昇しています。

こいち
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配当利回りの高さ(4.5%超)に加え、DOE採用による安定配当の期待から上昇していると考えられます。

DOEを採用してる企業は?

DOE採用企業

当サイトで調べた、DOEを配当の基準として採用している企業の一覧は以下をご覧ください。

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DOE採用企業リスト(おすすめ銘柄も)【2/19更新】
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近年の東証によるPBR改革の流れもあり、DOEを配当基準とする企業は増えてきている印象です。特に業績が不安定な企業は、配当性向が基準だと減配リスクも高いため、DOEの採用はポジティブに捉えられます。

おすすめ銘柄

コード企業名業種配当利回りメモ
1952新日本空調建設業2.80%DOE3%または配当性向30%を下限
7931未来工業化学2.55%DOE2.5%または配当性向50%の高い方
7438コンドーテック卸売業3.29%DOE4%以上を目標に継続的に増配
2768双日卸売業3.54%調整後DOE4.5%とした累進配当
6363酉島製作所その他製品2.24%DOE3%及び配当性向35%を目安
1898世紀東急工業建設業4.64%DOE8%、配当性向100%目安
5121藤倉コンポジットゴム製品4.83%DOE4%目安
1951エクシオグループ建設業3.85%DOE4%目安
1723日本電技建設業2.85%DOE4%基準の累進配当
2784アルフレッサHD卸売業2.97%DOE2.8%以上
こいち
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個人的に注目してる銘柄は上図の通りです。投資を推奨してるわけではないので、ご注意ください!

まとめ

DOEポイントまとめ
  • DOEは株主資本に対してどの程度配当を行なっているかを示す指標
  • 配当性向を基準とする企業より、配当の安定化や大幅減配リスク減に繋がる
  • 東証のPBR改革もあり、DOE採用企業は増加している印象
  • 業績が不安定な企業のDOE採用は減配の不安をなくしポジティブ
こいち
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紹介したタチエスなど、業績不安定でもDOEの採用によって高配当株投資の対象として人気を集めるケースもあり注目です。

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投資家/コンサル
投資家ブロガー(投資歴5年)/日米高配当株を中心に個別株に投資中/経歴:大手メーカー→スタートアップ→外資IT→コンサル(独立)

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