【寿スピリッツ】好業績なのに株価下落の理由とは?人気の優待銘柄を考察
インバウンド客の回復に伴い、業績急上昇の寿スピリッツ。にも関わらず、株価は軟調な展開が続いていますが、その理由は成長性の鈍化が挙げられると考えています。
今回はその詳細の内容や、寿スピリッツの詳細について考察していきます。
- 寿スピリッツへの投資判断に悩んでいる
- 寿スピリッツの株価上昇理由が知りたい
- 株主優待銘柄を探している
寿スピリッツ 会社概要
プレミアムギフトスイーツの開発
鳥取県米子市に本社を構える菓子メーカー。地域のマーケット特性にマッチした土産や、個人用ギフトから自家用まで多くのプレミアムギフトスイーツの開発を行います。
地域ごとに事業会社を有しており、寿スピリッツはそれらの純粋持株会社となります。
事業ポートフォリオ
- シュクレイ:「フランセ」「ザ・メーブルマニア」等ブランド
- ケイシイシイ:「ルタオ」「グラッシェル」等ブランド
- 寿製菓・但馬寿:「お菓子の壽城」「カノザ」等ブランド
- 販売子会社:「コンディトライ神戸」等ブランド
- 九十九島グループ:「赤い風船」「アイボリッシュ」等ブランド
- その他:損保代理業、健康食品の販売等
海外比率
主戦場は国内であり、海外売上比率は10%未満となります。
寿スピリッツ 過去業績
売上/営業利益率
業績上昇/下落理由
21/3期はインバウンドの激減により大打撃。23/3期から24/3期にかけて経済再開に伴い、インバウンド客の急回復もあり業績が急上昇しています。
コロナ禍を乗り越えて過去最高益を更新する見込みです!
EPS/ROE
企業価値向上策/資本政策
既に高水準のROEが続いているからか、特に資本政策に関する言及などはありません。
HPも古く、自社株買いなど資本政策にはあまり積極的ではなさそうです。
自己資本比率/フリーキャッシュフロー
- 有利子負債比率:1.66%
- 有利子負債額:4.4億円
- 現金等:162億円
- 流動比率:317%
財務の健全性は?
有利子負債以上に手元の現金を有しており実質無借金経営となります。いずれの指標も高水準であり、財務は健全です。
配当/配当性向
- 配当利回り:1.56%
- PER:29.25倍
- PBR:8.67倍
- 総還元性向:31%
- 株主優待制度:あり
株主還元方針/配当政策
配当性向等を総合的に勘案し、利益還元に努めることを基本方針としています。目安は公表してませんが、過去の水準から配当性向30%前後をベースとしていると考えられます。
株主優待制度
100株以上保有の株主に対して、3,000円相当の自社グループ製品を贈呈しています。詳細は会社HPをご確認ください。
この株主優待の人気がPER/PBRの高さに繋がっていると考えられます。ただ、直近は株価低調…?
寿スピリッツ 株価推移
直近1年パフォーマンス
直近1年のパフォーマンスを日経平均を比較したのが上図。業績が過去最高益に向かう一方で2023年後半以降、一貫して株価は下落傾向。日経平均を大きくアンダーパフォームしていることがわかります。
もともとPER/PBRともに高く、高成長が期待されているにも関わらず、成長率が鈍化したことが嫌気されていると考えられます。
成長の鈍化
四半期ごとに前年同期比からの伸びをグラフにしたのが上図です。売上・営業利益ともに前期比プラスではありますが、四半期ごとに成長率が鈍化していることが分かります。
特に直近決算の23/3期の伸び率が大きく落ち込んでいます。PER/PBRが示す通り、高成長を期待されているだけに、期待値には届いていないことが株価が低調な理由だと考えることができます。
次の決算次第でさらに下がる可能性もあるので注意が必要ですね
寿スピリッツ まとめ
免責事項はこちら
- 本ブログは株式購入の勧誘や推奨を行うものではありません。何らかの保証・約束するものではありませんので、投資判断はご自身でご判断いただきますようお願いいたします。
- 本ブログで紹介している数字やグラフは、信頼できると判断した情報に基づいて作成しておりますが、その情報の正確性を保証するものではございません。
- 本ブログは、予告なしに内容が変更・削除等されることがあります。
- 本ブログに掲載している情報は、その時点で調査した情報であり、時間の経過とともにその情報が陳腐化している可能性がございます。その場合もいかなる責任は負いかねますのでご了承ください。