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【バルカー】半導体向け成長で業績拡大中の高配当銘柄!株価上昇との両取り?

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2期連続で過去最高益更新中で好調のバルカー。配当利回りも高く、高配当の水準。かつ注目の半導体銘柄で株価成長も狙える銘柄です。今回はそんなバルカーの業績や、競合メーカーとの比較で分析していきます。

こんな人におすすめ
  • 中長期にわたって安定した配当の銘柄を探している
  • 今後も成長が見込める半導体関連の銘柄が好み
  • バルカーへの投資判断に迷っている
結論

※A〜Hの投資分類はこちらを参考にしてください。

こいち
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半導体調整局面で足元は成長鈍化していますが、今後も底堅い成長を見込んでおり「C」に分類しています。

バルカー 会社概要

高配当化学メーカー

産業用シール製品の大手として、工業用ガスケットやふっ素樹脂、高機能ゴムの製造・販売をする企業。半導体製造装置・自動車・工場・航空といった、あらゆる産業で活用される製品の製造を行います。

創立は1927年の老舗企業であり、16のグループ会社(国内6社、海外10社)を抱えています。

シール製品の営業利益率15%超

シール製品事業が主力ですが、機能性樹脂製品もコロナ禍の影響からV字回復を遂げ、営業利益率が10%超。一方、シリコンウエハーリサイクル事業はシェアが小さく、営業利益率も高くないため業績の寄与度はまだ小さいです。

半導体向けがシェア多い

主力のシール製品事業は、半導体製造装置・デバイス向けなどの先端産業市場の売上が高水準に維持。活況な半導体市場の影響もあり、年々収益性も向上しています。

先端産業市場:半導体製造装置、半導体ファブ、電子部品等

機器市場:産業機械、建設機械、造船、航空機等

プラント:重化学工業プラント(新設、メンテナンス)、電力・ガス等

海外比率/円安効果は?

海外売上比率は37.3%で、アジアや北米に展開。今後も韓国やアメリカなど、半導体の製造拠点となっている地域で、生産能力の増強や拠点の増設を検討しています。

こいち
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比率はさほど高くありませんが、円安の恩恵あり。影響度は大きくありませんが、逆に円高時のダメージも小さいです。

バルカー IR情報(業績/財務/配当)

売上/営業利益率

過去最高益の理由は?

22/3期、23/3期と過去最高益を更新。前述の通り、先端産業市場(半導体)向けに高機能シール製品の販売が好調。円安も後押しし、営業利益率は過去にない高水準。

こいち
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24/3期は半導体サイクル調整局面の影響を受け、減益の見込み。

EPS/ROE

こいち
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現段階でも高水準だけど、長期的な目標としてROE15%を目安とするなど、高い目標を掲げているのは好感がもてます。

自己資本比率

  • 有利子負債比率:12.89%
  • 流動比率:248%

財務の安全性は?

自己資本比率、有利子負債比率、流動比率いずれも安定の水準。フリーキャッシュフローも10年以上赤字がなく、盤石の財務と言えます。

こいち
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ここ数年投資CFが上昇傾向。さらなる成長投資に期待。

配当/配当性向

  • 配当性向:3.79%
  • PER:13.10倍
  • PBR:1.48倍
  • 株主優待制度:なし

株主還元方針/配当方針は?

強固な経営基盤を確立しつつ、株主への利益還元を経営の最重要課題としています。具体的には株主還元性向(配当+自己株式取得)50%を目安としています。

減配リスクは?

リスクはありますが、影響は軽微です。21/3期に減配してますが、影響度はさほど大きくなく。かつて配当性向100%を超えながらも、減配を回避していることからも配当への意識の高さを感じます。

こいち
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業績の凹みが小さく、キャッシュが豊富なことも安心材料です。

バルカー 競合比較

PER/PBR

同じくシール製品を扱うニチアス、日本ピラー工業と比較。ニチアスに比べると割高ですが、日本ピラー工業と比べると割安の水準です。

バルカー 株価/将来性について

株価上昇の理由

年初来から日経平均をアウトパフォーム。競合比較で見ると、業界的に堅調であることが分かります。半導体サイクルの底打ち観測から、2024年度を織り込み、すでに株価が上昇しています。

将来性

27/3期の創立100周年に向けて、売上800億円を見据える。そこに向けて既存事業の拡大はもちろんのこと、M&Aや業務提携の加速により新素材・新事業・新市場への参入を図るとしています。

将来性の期待ができる半導体産業への割合が高いだけに、まだまだ成長への期待が高いと考えられます。

バルカー まとめ

バルカーまとめ
  1. 活況な半導体市場の恩恵もあり、22/3期・23/3期と連続過去最高益
  2. 安定のフリーキャッシュフローを誇る盤石な財務
  3. 過去僅かな減配はあるが、中長期的に見て安定配当で増配傾向
  4. 大崩れしない景気敏感株として、派手さはないが長期的に見て増配の期待ができる、長期保有前提の方にはおすすめの銘柄
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投資家/コンサル
投資家ブロガー(投資歴5年)/日米高配当株を中心に個別株に投資中/経歴:大手メーカー→スタートアップ→外資IT→コンサル(独立)

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